自身がプロデュースするアパレルショップ「BN20F」(ベネバン)の店内で、取材に応じたマーク。globeメンバーの近況を明かした

「昔から、2人の間に立つという、宴会部長みたいな役割だからね」

 と笑って語るのは、マーク・パンサー(52)だ。“2人”とはもちろん、小室哲哉(63)とKEIKO(50)のことだ。1990年代の小室ファミリーを代表する伝説的ユニット「globe」。音楽シーンに数々の記録を残し、活動再開を望むファンも多いが、2011年にKEIKOがくも膜下出血を発症。療養生活に入って以降、3人揃っての活動は一度も実現していない。

 ユニットの要である小室は、2018年に「週刊文春」に報じられた不倫疑惑のけじめとして、芸能活動からの引退を宣言。さらに小室とKEIKOの離婚騒動もあり、ますます再結成の目は遠のいていた。

 そんなglobeだが、12月24日にデビュー1万日を記念したメモリアルボックス『10000 DAYS』をリリースする。さらに、引退会見から4年の時を経て、小室は自身が在籍していたユニット「TM NETWORK」で音楽シーンに復帰。2022年9月にツアーを終えたばかりだ。

 こうなると、がぜん気になるのはglobeの再集結。マークはSNSに小室の近影や、KEIKOとのツーショットをアップするなど、2人とは今も良好な関係を保っている様子。彼こそがglobe再集結のキーマンと踏んだ本誌は、鎌倉に開いた自身のアパレルショップでマーク・パンサーを直撃。少しだけ驚いた表情のあと、穏やかに話を聞かせてくれた。

――7月にKEIKOさんとのツーショットをアップされていましたが、彼女の現況は?

「元気ですよ。近々ゴルフの約束もしているし。僕は3年前から大分でラジオ番組をやっているんだけど、この番組をやるようになったのも、僕がKEIKOを好きで、しょっちゅう大分に会いに行っていた縁からなんですよ」

――2018年には、ご自身がDJとしてglobeの楽曲を披露する「GLOBE−GENERATION〜ともしびは消さない〜」のツアーで47都道府県をまわりましたが、どんな思いだったのですか?

「小室さんから(globeの)『灯火は消すな』って言われてね。ステージの後ろに大画面を置いて、画面にはKEIKOが映って。で、キーボードもあるけど、そこには誰も座っていない。そういう形で47都道府県をまわったんです。あと、globeはライブハウスに出演したことがなかったんですけど、KEIKOはずっと小さいライブハウスでやりたがっていたから、代わりに僕が全国のライブハウスをまわったんですよ」

――小室さんのglobeに対する思い入れはどうなんでしょうか?

「今回のボックスセットの発売は、小室さんが許可したわけですからね。小室さんが嫌だって言ったらダメなんで。だから、globeへの思い入れはあるはずです。3年後の2025年は結成30周年なんだけど、大阪万博の年なんですよ。万博=世界だし、地球を意味する『globe』とぴったりでしょ。新しいものがいっぱい現われる年だから、小室さんもいろいろなアイデアが湧くだろうし…」

――そこでglobeの再集結が実現したら最高ですね。

「いちばん期待しているのは僕ですからね(笑)。僕が絶対にやると思っていますから!」

 そう宣言してくれたマーク。奇跡の再集結をファンも待っている。