小学校時代の眞壁佳一容疑者(卒業アルバムより)

写真拡大

「カイちゃんはいつもきちんと挨拶をしてくれる静かでおとなしい人。どうしてあんな気持ち悪くて、凶暴な犯罪をやってしまったのか……」(容疑者宅の近隣住民)

【写真】小学校時代、眞壁容疑者が卒業文集に書いていた“将来の夢”

 14日、警視庁杉並署は東京・新宿区に住む会社員・眞壁佳一(かいち)容疑者(40)を強制わいせつ未遂の疑いで逮捕した。眞壁容疑者はSNSで杉並区のヨガスタジオでインストラクターをする20代女性を見つけ、彼女のスケジュールを調べた上で、スタジオのあるビルに侵入。

250万ボルトのスタンガンを押しつけて

「前日の深夜から階段の踊り場で11時間も待ち伏せして、5月4日午前10時ごろ、スタジオにやってきた女性に250万ボルトのスタンガンを押しつけて、わいせつな行為をしようとした。しかし、女性に抵抗され110番通報されたため、その場から逃走。防犯カメラの映像から眞壁容疑者が特定されて逮捕に至りました」(全国紙社会部記者)

 犯行は計画的で、容疑者は《大変申し訳ございませんが、本日体調不良のためレッスンを急遽お休みさせていただきます》と書いたメモまで所持していた。犯行の最中、スタジオの扉にこのメモを貼って客が入ってこないように細工するためだった。

 警察の取り調べに対して、容疑者は容疑を素直に認め、

「(女性は)好みのタイプだった」

 と供述しているという。

 わいせつ行為自体は未遂に終わったものの、スタンガンを突きつけられた女性はどれほど怖かったことだろうか……。卑劣な犯罪に手を染めた眞壁容疑者の人物像に迫った。

 容疑者の自宅は、都心の高層ビル街の裏手にある築50年以上の一戸建て(3階建て)。両親、妹夫婦とその子ども、容疑者の6人が同居している。

「すでに亡くなったけど、寿司職人だったおじいちゃん、看護師だったおばあちゃんのころからある家でね。お父さんも、お母さんも、きちんとした人。カイちゃんは姉と妹にはさまれた長男として生まれたんですね。幼いころは、ほかの子たちと一緒に路地で遊んでいて、本当に普通の子でしたよ」(冒頭の近隣住民)

 容疑者と小学校で同級生だった母親によると、感情の起伏が激しいところがあったとも。

おとなしくて、静かでおっとりした生徒

「普段はとてもおとなしいんですが、ときどきカッとなるところがありましたよ。授業参観日にお母さまが来た時、カイくんは振り返って“来るなと言っただろう!”って怒鳴って、鉛筆かノートを投げつけたことがあってね」

 別の小学校同級生からもこんな話も。クラスで演劇をやることがあったのだが、

「カイちゃんが“◯◯くんが主役じゃないなんて、おかしいだろっ!”って突然怒りだして、担任の先生が諫めたこともあったんです」

 だが、容疑者は中学生になると、

「次第に激しい部分はなくなって、いたっておとなしく、静かでおっとりした生徒ではあった」(容疑者の中学校同級生)

 埼玉県にある私立大学へと進学すると、

「卒業の直前に会ったとき、“将来はタクシーの運転手になりたいと言ったら、教授から怒られてしまった”って言ってて。ちょっと変わった子でしたね。それでも普通の会社員になったようですよ。ええ、いまでも独身だったと思いますよ」(同・同級生)

“母親と仲のいい方”だったという容疑者。2人をよく知る知人によると、

「カイくんから“2人で旅行に行ってきたんですよ”って報告も受けたことも。近所で一緒に買い物をしている姿もよく見かけていましたしね」

 ママ思いだった容疑者の母親は心を痛めていることだろう。だが、それよりも深い傷を負っているのは被害女性だ。

 容疑者の最近の様子を知る別の近隣住民はこう話す。

「このところ、コロナのためにリモート勤務になり自宅に籠もって仕事することが多かったようです。ストレスが溜まっていたのかもしれませんね」

 どんな理由であれ、容疑者は一刻も早く心からの謝罪と償いをすべきだ。