中国のバイオ医薬企業、上海復旦張江生物医薬(復旦張江、688505/上海、01349/香港)は23日、注射用ヘマトポルフィリンによる単純性血管腫(ポートワイン母斑)治療の新薬臨床試験申請が、米食品医薬品局(FDA)に受理されたことを発表した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国のバイオ医薬企業、上海復旦張江生物医薬(復旦張江、688505/上海、01349/香港)は23日、注射用ヘマトポルフィリンによる単純性血管腫(ポートワイン母斑)治療の新薬臨床試験申請が、米食品医薬品局(FDA)に受理されたことを発表した。

 復旦張江の発表によれば、同社が開発した単純性血管腫治療用ヘマトポルフィリンについて、21日にFDAから第2相臨床試験申請を受理したとの連絡があった。

 同社は単純性血管腫について、先天性の赤い痣で終生消えることはないとし、どの部位にも発生するが特に顔面に多く見られ、65%の患者に痣の拡張が発生、40歳までに肥厚や結節が生じて容姿や心理に大きな影響を及ぼすと説明している。ヘマトポルフィリンは光感受性物質で人体に入ると速やかに組織に拡散、特定の波長のレーザーやLED光を当てると光化学反応によって患部の拡張した畸形の毛細血管を破壊し、体内血液凝固系統の作用により痣を除去するとのことで、単純性血管腫を標的とした光感受性物質の薬品開発は世界初だという。中国では2017年に「復美達」とう商品名で発売されている。

 今後FDAから30日以内に臨床試験実施同意の通知を受け取るか、臨床試験一時停止の通知が届かなければ、同社は申請した方法にて臨床試験を開始することができる。同社は最終的に臨床試験を完了してFDAに認可されなければ米国内で発売できないため、短期間のうちに業績に大きな影響を与えることはないとしている。

 復旦張江は1996年11月に設立、バイオ・医薬技術の研究開発、医療機器や薬品の生産、販売を行っている。2002年8月に香港証券取引所のGEMに上場、2013年に香港メインボードに移転し、2020年には上海証券取引所の科創板にも上場した。2021年1〜9月期の営業収入は前年同期比40.69%増の6億9811万3963元、純利益は同39.8%増の1億1861万4270元。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)