(写真:アフロ)

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「群馬で生まれ育ち誇りに思い、多くの県民もそう思っている」
「(根拠不明確なランキングで)群馬を低く位置付けることは県民に対し失礼だし侮辱している」

10月12日、こう話したのは群馬県山本一太知事(63)だ。

民間シンクタンク『ブランド総合研究所』が実施した令和3年の都道府県魅力度ランキングで、44位を記録した群馬県。『産経新聞』によると、山本知事は冒頭のようにコメント。そして「県に魅力がないとの誤った認識が広まる」といい、法的措置も検討していると明かしたという。

山本知事が、同ランキングに異論を唱えたのは今回だけではない。

「山本知事は’19年7月に就任して以降、群馬県の魅力をアピールするよう努めてきました。県庁内にスタジオを設置し、動画配信にも積極的。ですが昨年の結果は40位でした。同年10月には会見で、ランキングに対して『観光産業など経済に影響を与える。中身や調査方法を含め、納得できる説明をする責任がある。ランキングは魅力度を反映していない』と話していました」(全国紙記者)

『読売新聞』によると山本知事は職員によるチームを結成し、統計学の有識者に意見を聞きながら同ランキングを検証。そして今年7月、会見で「統計的視点から適切と言えない」とする独自の検証結果を明らかにしたという。

「会見で山本知事は、『下位25県の差が7点しかない。わずかな差で順位が大きく変動してしまう』とも指摘しました。また、アンケートの設問は1つだけなんです。『どの程度魅力的に思うか』を5段階で評価してもらい、それを得点化するというもの。その方法も『正確でない』と山本知事は話していました」(前出・全国紙記者)

群馬県民のホンネは?「器が小さい」「もっと群馬をアピールして!」

『産経新聞』は7月、『ブランド総合研究所』代表取締役・田中章雄氏への取材記事をネットにアップしている。そこで田中氏は「調査手法うんぬんより、なぜ低いかを考えた方が良い」といい、「草津温泉など良いイメージもあるのに、それが群馬県と結びついていない。こうした課題の解消にこそ、もっと時間を割くべきではないか」と語ったという。

群馬県に魅力がないとの誤った知識が広まる」との理由で、法的措置も示唆した山本知事。その言動に対し、群馬県民はどう思っているのだろうか? ネットをのぞいたところ、いい反応を示しているとは言い難いようだ。

群馬県民ですが「どこで遊ぶの?」って聞かれてもイオンみたいな大型商業施設くらいしか出てこないし、観光地としても温泉ぐらいだし。田舎なのは事実だしランキングを気にしすぎな知事の発言に恥ずかしいとしか思わなかった》
《残念と思うけど なにも法的措置だ! は言い過ぎです。器ちっせー……と思います》
《ここで法的措置なんて言葉が出てくるの嫌だなぁ》

いっぽう、知事をなだめるような県民たちも。

《県民から見ても群馬は魅力ないね。でも、いいのでは、住みよいのとは別の次元だよ! 北関東3県は住みよいところですから》
群馬県民って群馬のこと愛してるし、 ランキングで最下位であろうと、“グンマー”といってバカにされようと、話題にされればそれさえも嬉しくて群馬を誇りに思ってるところあると思うんだよね》
《もっと臨機応変に群馬をアピールしてほしい!》

山本知事は県民の声を、どう受け止めるだろうか?