中国メディアは「どうして日本人が作るものは、こんなに『変態』なのか」とし、ビルの解体技術などにおいて日本人が開発した独創的かつ高いレベルの技術について紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・鳳凰網は23日、「どうして日本人が作るものは、こんなに『変態』なのか」とし、ビルの解体技術などにおいて日本人が開発した独創的かつ高いレベルの技術について紹介する記事を掲載した。

 記事は、高層ビルを解体する際には通常、爆薬を埋め込んで発破し一気に崩すという荒々しい手段が取られるとした上で、2013年に解体された赤坂プリンスホテルのビルは、場所が東京の都心にあり、周辺に住居が多いために騒音や粉じんを極力出さない解体方法が求められ、エンジニアたちが画期的な解体方法を生み出したと伝えた。

 その上で、解体を担当した大成建設が開発した「テコレップシステム」について説明。解体するビルと同じ形状をした3階ほどの高さの作業空間がビルを覆い、覆った部分の内部で油圧カッターや大型ジャッキなどを用いて解体してビルをどんどん縮めていき、最終的には完全にビルを消し去ってしまうのだとした。

 そして、すべて内部の閉鎖された空間で解体作業が行われ、外から見ると音も粉じんも出ずに少しずつビルの背が縮んでいくため、少しの変化では多くの人が気づかないと紹介。そして静かに解体されていることに気づいた時には「これはマジックではないか」と大いに驚くのだと伝えている。

 記事はこのほか、日本人が開発した驚くべき技術として、ハイミランという樹脂を用いて魚卵からウニのトゲまでありとあらゆるものをその形のまま真空パックする技術、普段は階段状になっている3段分を同じ高さにし、車いすでも利用可能にしたエスカレーターなどを取り上げた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)