iPhone 12の対応でも話題の5G。いまさら聞けない結局、何が変わる? 何ができる?

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2020年、国内の携帯電話でもっとも大きな進化をとげたのが「5G」です。
iPhone 12シリーズも5Gに対応し、携帯電話会社から発売されるAndroidスマートフォンの多くも5Gに対応するなど、一気に5Gが身近なものになりつつあります。

しかし5Gにスマートフォンが対応してもイマイチ何が変わるのかはわかっていない人の方が多いでしょう。

そこで今回は5Gになることで「変わること」と「メリット」になることをご紹介します。


○5Gは「高速」で「低遅延」
5Gに変わることでもっとも大きな進化は通信です。




特に真っ先に進化を感じられるのが通信速度。
今までの4Gでも十分に高速な通信が可能でしたが、5Gでは一般家庭向けの光ファイバーと同等か、それ以上に高速な通信が行えます。

4Gでも一部エリアでは1Gbpsを超える速度で通信が行えると宣伝されていますが、5Gはその3〜4倍の速度で通信が可能です。
もちろん、電波状況や混雑具合で速度は変わってくるため理論値での話になりますが、通信が高速になれば
 ・映画の視聴が快適になる
 ・重たいゲームの更新がすぐに終わる
このように、今やパソコンやテレビ以上にエンターテイメントを楽しむハードウェアとして活用されているスマートフォンがより快適に、便利なものになるはずです。

また「低遅延」も5Gでは重要な進化です。
例えば、コロナ禍で一般的になった「ビデオ会議」や「ライブ配信」で大きな効果があります。
「ビデオ会議」や「ライブ配信」では、同じ映像を見ていても相手と若干の時間のずれを感じたことがある人も多いはずです。
このズレが5Gの「低遅延」の効果であまり感じられなくなると言われています。
離れた場所にいても時差や遅れのない、よりリアルタイムなコミュニケーションが取れるようになるのが5Gのメリットです。


○料金面もお得になる(かも)



すでに携帯各社が5G向けに提供している料金プランは従来の4G向けの料金プランよりもお買得度の高いサービス内容になっています。

例えば、これまでは月間データ容量が20〜30GB程度利用できるプランと変わらない月額で、5G向けは月間のデータ容量が100GBや無制限というサービス内容に変わっています。

先にも書いた通り、今までよりも高速な通信が行える5Gでは4Gよりも高画質な映画や写真のダウンロードもスムーズに行えるため、今まで通りに使っていてもデータ通信量が多くなる可能性があります。
そこで5Gを満喫するためにはより大きな月間データ容量や無制限という仕組みが必須です。

もし5G向けはデータ容量が大きく、そして高いプランが必須ともなれば買い替え先の候補に選びづらくなってしまうでしょう。
しかし実際にはほとんど変わらない料金でデータ容量が大きくなるなど、スマートフォンを多用するユーザーにとっては速度制限の心配なく利用できるようになっています。

実際、筆者自身も契約を5Gへ変更し、データ容量の制限のないプランに変更したことで何も気にすることなくスマートフォンで動画の視聴や音楽配信サービスを多用することができるようになりました。
毎月、特に月末になると「そろそろ抑えないと…」と思うこともなくなり、通信速度以上にスマートフォンの利用がストレスフリーに変わりました。

5Gは「通信速度不満やデータ容量の不満がなくなる」
まさにストレスフリーを実現するための進化と言えるかも知れません。

また、高速かつ大容量を生かすことができるコンテンツとしては、
映像を駆使したサービスや視聴方法のひとつとしてVRやARといった仮想現実や拡張現実の技術も今度は一般的になってくると予想されています。

現在のスマートフォンの体験を快適に、そして今までにない体験を現実にしてくれるのが5Gの進化です。


執筆 迎 悟