井上尚弥(左)とジョンリエル・カシメロ【写真:Getty Images】

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カシメロのトレーナーが早朝のドーピング検査に不満、SNSでファンにアピール

 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)は、4月25日(日本時間26日)に米ラスベガスでWBO王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)と3団体統一戦を行う。米国で強化合宿を進めるカシメロ陣営は早朝にドーピング検査を受けた事実を公開。「イノウエも今日受けているのか?」と早朝検査に不満を露わにしていたが、ファンのコメントに対して「日本人側に立った不公平なテスト」とつづっている。

 打倒モンスターに向けて、米マイアミで調整中のカシメロを指導するトレーナーのアンヘル・エレディア氏はツイッターを更新。ビニール袋に検体を収める憂鬱そうな表情のフィリピン人ファイターの画像とともに「VADA(ボランティアのアンチ・ドーピング機構)の薬物テストが午前8時に行われた……。ジョンリエル・カシメロに。今年最大の疑問はこうだ。イノウエも今日ドラッグテストを受けているのだろうか?」とつづっていた。

 エレディア氏は早朝にドーピング検査が実施された事実を公開。「検査があろうがなかろうが、日本人はKOだ」と1か月半後の決戦へ息巻いていたが、コメント欄でファンから「毎回、イノウエとカシメロは同じ日に薬物テストをする必要があるんじゃないか?」と問われると、こう返信している。

「ああ、それがフェアなテストのやり方だ。必ずしも同じ時間でなくて良いが、せめて同じ日でなければならない……。無資格者(VADA)からテストキットを持って来られてもな……。彼ら(VADA)の考えをみてみようじゃないか。もし、考えが正しいものでなければ、それは明らかに日本人ファイターの側に立った、先入観の強い、アンフェアなテストということになる」

 実際、井上が同じ日にドーピング検査を受けたどうかは不明だが、不満をあらわにしたエレディア氏。さらに同じファンが「1人はこの日にテストされ、もう1人は3日後にテストされることの違いが分からない。同じ回数のテストをランダムにするのであれば、公平なやり方ということになる」と記すと、エレディア氏は「そうだ。(VADAの)マーガレット医師は、世界反ドーピング機関の学科を受講した方が良い」と皮肉を込めている。

 決戦まで残り1か月半。カシメロ陣営はすでにヒートアップしているようだ。(THE ANSWER編集部)