世界初、調光コンタクトレンズが日本へ。アキュビューから12月12日発売
ジョンソン・エンド・ジョンソンは、調光機能付きコンタクトレンズ「アキュビュー オアシス トランジションズ スマート調光」(以下、アキュビュー スマート調光)を12月12日より国内で発売します。

「アキュビュー スマート調光」は、同社いわく世界初という調光機能付きのコンタクトレンズ。紫外線に反応する調光材を調合し、明るい環境では色が濃くなり、サングラスのような調光効果を発揮。屋外のまぶしい日差しなど、不快な光を軽減します。見た目は自然で違和感なく、日本人に多い茶色や黒の瞳では装着時も目立たないとしています。

調光機能は強い光にさらされた時に作用し、紫外線や有害な高エネルギー可視光を防ぎます。一度調光材が強い日差しの中で作用した場合には、透明に近い色に戻るまでに10分ほどかかるとしています。


サングラスと似たような機能を持ちますが、急な日差しを防ぐことはできないため、紫外線吸収サングラスの代替とはなりません。雪山やビーチなど日差しの強い場所ではサングラスとの併用が推奨されています。

アキュビュー オアシスの素材を採用しており、2週間で交換するソフトコンタクトで、メンテナンスにはコンタクトレンズ用のケア製品を利用できます。



この製品は構想から製品化まで10年を要しており、製品化にあたって調光メガネレンズを製造するTransitions Optical社の技術協力を得ています。調光剤はフォトクロミック分子と呼ばれ、光に当たると分子構造が変化する性質を持ちます。フォトクロミック分子が光に当たることで、構造が変化し、色が濃くなるというメカニズムです。

製品化にあたっては、調光材を均一に分布させ、安定して製造させる点に技術を要したとしています。また、顔の表面に装着するサングラスと違い、コンタクトレンズでは眉毛など光が届くまでの障害物が多く、調光材の変化に影響を与える温度変化も大きいといいます。こうした理由からTransitions Optical社のメガネに使われている調光材をそのまま使わず、コンタクトレンズ用の調光材が新たに開発されています。



なお、アキュビュー スマート調光は視力矯正機能がついた医療器具となっています。ジョンソン・エンド・ジョンソンの海老原育子社長は、度なしで調光機能のみを備えた製品について「現時点では検討していないが、今後の製品展開の可能性の1つとして検討していく」と述べています。