by chris elward

Facebookが、サングラスブランド「レイバン」を抱える世界最大の眼鏡メーカーであるルックスオティカと提携して、拡張現実(AR)に対応しながらスマートフォンのような機能を持つ「ARスマートグラス」を開発していると海外メディアのCNBCが報じています。

Facebook working on smart glasses with Ray-Ban, code-named Orion

https://www.cnbc.com/2019/09/17/facebook-enlists-ray-ban-maker-luxottica-to-make-orion-ar-glasses.html

Facebook is working with Ray-Ban maker on smart glasses, says report - CNET

https://www.cnet.com/news/facebook-is-reportedly-working-with-ray-ban-maker-on-smart-glasses/

MicrosoftのHoloLens2や、SnapのSpectacles、Magic LeapのMagic Leap Oneなど、これまでにもARに対応した眼鏡型デバイスは市場に出ています。しかし、そのどれも一般に普及しているとはいいがたく、スマートフォンに取って代わるほどの大きな存在にはなっていないとCNBCは指摘しています。

そんな中、Facebookが開発中と報じられたスマートグラスは「オリオン」というコードネームが付けられていて、スマートフォンに取って代わるように設計されていると関係者は証言しています。ユーザーはスマートグラスを使って電話に出たり、ディスプレイに情報を表示したり、スマートグラスを通して見る風景を友人やフォロワーにストリーミングで配信したりできるとのこと。

2016年の開発者カンファレンス「Facebook F8」でマーク・ザッカーバーグCEOはARグラス構想を語っており、2018年にFacebookのAR部門責任者であるFicus Kirkpatrick氏は技術系メディアのTechCrunchのイベント内で、「ARグラスの開発を進めています」と語っていました。



実際、Facebookはこれまで自社の研究開発センター「Facebook Reality Labs」でスマートグラスの開発に取り組んでいて、既にスマートグラスにも搭載可能な音声入力型のAIアシスタントも開発中であることが報じられてきました。また、モーションセンサーを使って情報入力が可能なリングデバイスも実験されていました。

Facebookと提携を組んだルックスオティカは、レイバンやペルソール、アラン・ミクリなど、眼鏡・サングラスのブランドを多く保有するメーカーです。ルックスオティカは2014年にGoogleと提携してGoogle Glassを設計・開発していたことがあり、スマートグラスの研究開発についてノウハウを持っていて、Facebookが苦労していた「デバイスサイズの小型化」にも貢献していると考えられます。



by lawrencegs

CNBCの報道によれば、ルックスオティカと共同で開発しているスマートグラスは2023年から2025年までに消費者の元に届けられるそうです。プロジェクトの関係者は、ザッカーバーグCEOがスマートグラスに強い関心をもっていて、ハードウェア部門チーフのアンドリュー・ボズワース氏に「オリオン」の研究開発を優先的に進めるよう指示したと述べています。

CNBCはFacebookとルックスオティカに対してコメントを要請しましたが、両者からコメントは返ってこなかったそうです。