中国で生まれ、日本で発展した事物は少なくない。例えば、ラーメンは中国に起源を持ちながらも、日本で大きな進化を遂げ、もはや中国のラーメンとは別物と言えるほど異なる料理になった。ラーメンのように日本で発展した事物の1つに、抹茶を挙げることができるだろう。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国で生まれ、日本で発展した事物は少なくない。例えば、ラーメンは中国に起源を持ちながらも、日本で大きな進化を遂げ、もはや中国のラーメンとは別物と言えるほど異なる料理になった。ラーメンのように日本で発展した事物の1つに、抹茶を挙げることができるだろう。

 現代の日本では、抹茶は本来の飲料としての用途だけでなく、ケーキやアイスクリームなど、さまざまな菓子の材料、素材として使用されるケースが増えているが、もともと抹茶は中国から伝わったものだ。だが、抹茶を使用した菓子は抹茶スイーツなどと呼ばれるようになり、今や日本のみならず世界でも人気となっており、日本を訪れた外国人旅行客が日本で抹茶味のお菓子をお土産に購入して帰国するという事例も多く見かける。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、抹茶が中国から日本に伝わった経緯や歴史を紹介しつつ、「人類はもはや日本人の抹茶に対する愛を止めることができない」などと主張。日本で抹茶が市民権を得て、広く親しまれている現状を紹介している。

 記事は、抹茶が中国で生まれたものであることを指摘する一方、日本では抹茶が菓子職人をはじめとする人びとの手によってさまざまなお菓子に活用され、非常に大きな潜在力を持つ素材へと進化していることを伝えた。

 さらに日本ではアイスクリームやスナック菓子、ケーキなど、さまざまなスイーツに抹茶が活用されていることを指摘したうえで、日本人の想像力と抹茶が持つ豊富な応用方法について、恐ろしいほどであると主張。「たとえ抹茶の元祖が中国であったとしても、抹茶の魅力を極限まで引き出し、世界に広めたのが日本人であることを認めない訳にはいかない」と主張している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)