アラスカで海鳥が大量死。海水温の上昇と関連か
1月23日放送、「ANNニュース」(テレビ朝日)では、海鳥の大量死について。アラスカの沿岸で去年8月〜今年にかけて、海鳥の大量死が発見された。米海洋大気庁によると、付近の海水が2013年以降で3〜4度上昇しており、専門家はそれにともない餌となる魚の群れが移動したことで餓死したと分析している。
日本近海では、およそ100年に渡っての海水平均海面水温の上昇率は、1.07度/100年となっている。世界全体の海水温上昇よりも大きな値だ。日本海では特に海水温が上昇している。海域別でみると、黄海、東シナ海、日本海南西部、四国・東海沖では日本の気温の上昇率と同じぐらいの程度で、釧路沖、三陸沖、関東沖、沖縄の東及び先島諸島周辺では日本の気温の上昇率よりも小さい。季節別に見てみると、冬季には上昇している。
主にアジア内陸部などで上昇率が高く、日本近海の海面水温の上昇はこの影響を受けている可能性がある。およそ100年に渡る日本全国の平均気温の上昇は、+1.14度/100年になっている。
気候システムの温暖化については疑いようがなく、人間の活動が20世紀半ば以降に観測された温暖化の主な要因である可能性が極めて高い。日本海における海面水温の上昇も、人為起源の温室効果ガス増加にともなる地球温暖化だと考えられている。しかし自然変動の影響も受けやすく、水温の上昇が必ずしもすべて温暖化が原因とも言えない。
海洋は地球温暖化の進行をやわらげる役割を果たしている。たとえば地球全体で蓄積された熱エネルギーの9割は海洋に吸収されている。また二酸化炭素の3割を海洋が吸収して、大気中の二酸化炭素の濃度の上昇をおさえている。
一方で海洋は熱を吸収するため、温暖化している。海水温の上昇により海水が膨張し、海面水位が世界的に上昇している。海洋は大気に比べて変化しにくいが、一旦変化してしまうとその状態が長く続く。このため地球温暖化により海水温の分布や海流が変われば、長期間に渡って機構に影響を及ぼす。海洋の温暖化は、直接的にも間接的にも、我々の生活に大きな影響を与える。
世界の海洋の変化を把握するため、世界気象機関(WMO)をはじめとした国際機関や政府や研究機関が連携して、海洋の観測が行われている。日本では気象庁が海洋観測しているほか、二酸化炭素濃度などの温室効果ガスの観測を1984年から続けている。
