2015年も残すところ、あと2カ月。まだ早いかもしれませんが、思い返すと、2015年は特別な年でした。

たとえば、1989年に公開された映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」で主人公のマーティがドクと共にデロリアンでタイムスリップしたのが2015年。劇中で登場した空飛ぶスケボーことホバーボードは、今年8月にレクサスが発表して話題となりました。

ただ、2015年が特別なのは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」だけではありません。

なんと、1995年に放送され社会現象にもなったというアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の舞台も2015年なのです!!

物語の設定を簡単に言うと、謎の敵「使徒」から世界を守るというもの。その役目を担う特務機関NERV(ネルフ)が開発した汎用人型決戦兵器が「エヴァンゲリオン」です。

つまりはロボットなのですが、ユニークなのが本体背面に接続される「アンビリカルケーブル」から電力を補給している点です。ただし、電力の供給が断たれると内部電源に切り替わり、5分で活動限界を迎えます。 

「ケーブルによる給電」そして「活動限界」。

そんな特徴をもつクルマ……そう、プラグインハイブリッドカーが実は2015年に各社から相次いで販売が始まったのです!!

たとえば、この分野で先行している三菱自動車は「アウトランダーPHEV」に大幅なマイナーチェンジを実施したほか、輸入車も「BMW・X5 xDrive40e」や「VW・ゴルフGTE」を発売。そして、アウディから新たなエヴァ……じゃなくてプラグインハイブリッドカーが発表されました。

 舞台に選ばれたのは「Audiみなとみらい」。日本国内最大級のショールームと謳う、まさにアウディの総本山。しかし、横浜赤レンガ倉庫や横浜ランドマークタワーなどの観光スポットに周囲を囲まれていたり、店内にはコーヒーや食事を楽しめるカフェも用意されているなど、気軽に立ち寄れる雰囲気があります。

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今回発表されたアウディ初のプラグインハイブリッドカー「A3スポーツバック e-tron」。

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エンジンとモーターを組み合わせている点はハイブリッドと同じですが、最大の違いはバッテリーへ外部からダイレクトに充電できることです。

ちなみに、「A3スポーツバック e-tron」の給電口は、フロントエンブレムの裏側にスッキリ隠されています。

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 ベースとなったのは、手頃なサイズながら高い質感の内外装と乗り味で、販売の中核を担う「A3スポーツバック」。

ルックスはフロントマスクやホイールなどに専用デザインを与えたということですが、「言われてみれば、そうかもしれない」というのが率直な感想。 インテリアのデザインも「A3スポーツバック」から踏襲です。

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ただ、タコメーターはモーターの状況を表示するパワーメーターへと変わり、インパネにはハイブリッドシステムの切り替えを行なう「EV」スイッチが備わります。

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ハッキリ言って、「オォ〜!!」と声を上げたくなるような見所はないのですが、「A3スポーツバック e-tron」で大切なのは外見ではなく中身なのです。

  

パワートレーンは、1.4L 直4ターボにモーター(109ps/330Nm)を内蔵する6速DCTが搭載されており、システム最高出力は204ps、最大トルクは35.7kgmを発揮。8.8kWhのバッテリーは後席下に格納されています。

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バッテリー搭載による室内と荷室の空間への干渉が少ないのも美点で、荷室容量は通常時で280Lとベース車に匹敵するスペースが確保されています。

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なお、充電に掛かる時間は200Vで約3時間、100Vで約9時間。ただし、バッテリーが不足していてもガソリンさえ入っていれば充電しながら走れるのがプラグインハイブリッドの強みです。

充電設備を設置しにくい集合住宅の方でも気軽に選べるのが嬉しいですし、充電ケーブルはスマホのように気軽に持ち運びできるので、場所さえあればどこでも充電ができそうです。 

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プレゼンテーションが終了したら、いよいよ試乗です!!

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ズラリと並べられた「A3スポーツバック e-tron」のなかで、ワタクシに配備されたのはブリリアントレッドが鮮やかな一台。キリッとした目元はエヴァ初号機、でも色は弐号機……

 それはさておき。

 いざ走らせてみると、その走りは想像通りスムーズ。

もちろん、はじめの一歩はモーター(109ps/33.7kgm)の特性を活かして、バッテリーの搭載で増えた約200kgを感じさせないほどスッと軽やか。

また、走行中のシステムの制御が実に巧妙。モーターだけで走る「EV」モードに限らず、積極的にモーターでクルマを動かす設定で、モーターのみでも行けそうな坂道でも即座にエンジンが加勢してストレスのないクルージングを助けてくれます。

カタログ上では130km/hまでならモーターのみで加速できるとのことですが、高速道路のような速度変化が少なく緩い巡航でこそ真価を感じられそうです。

 さらに印象的だったのが、バッテリーの搭載で増えた車重による腰から下のドッシリ感の増加です。

ガソリンエンジン車ではフロントに偏っていた重量バランスが均されたおかげか、多少スピードがのっている状態でコーナーへ進入しても車体が外側へと流されていくような不安感は皆無。そこでアクセルを踏み足すとエンジン+モーターの強烈なパワーでもって、前から引っ張られているような錯覚とともにコーナーを勢いよく脱出していきます。

また、試乗中しきりにアピールされたのがブレーキの自然さ。いわゆるカックンブレーキと呼ばれる減速はなく、「A3スポーツバック e-tron」はドライバーの細かな踏み方にも的確に応答してくれる域に達しています。

ドライバーの意のままに動く感覚は、エヴァンゲリオンで言うなら“シンクロ率が高い”状態。手足のように操れる爽快感はプラグインハイブリッド化によって、大幅に上がっていると感じた次第であります。

時にゆっくり、時に激しくと、色々と走り方を変えてみましたがJC08モード燃費の23.8km/Lを大幅に上回る30.3km/Lをマーク。

外部充電や、モーターのみでは活動限界が52.8kmと聞くと、プラグインハイブリッドカーに対して「面倒くさい」と心の壁をもつ方がいるとプレゼンでは述べられたのですが、先述したとおり「A3スポーツバック e-tron」の充電はラクですし、いざとなれば給油だけでも十分。

それでいて、電気自動車の持ち味である胸のすくような爽快な走りを味わえるときたら、もはや、プラグインハイブリッドから「逃げちゃダメだ」なのかもしれません。

そんな「A3スポーツバック e-tron」の価格は564万円で、最大61万円の補助金も含めれば503万円。日常的にクルマを活用する方は、配備を考えてみてはいかがでしょうか?

ちなみに、本格的な実戦投入は2015年内とのこと。

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(レイよりアスカ派 今 総一郎)

【ゆとり世代のチョイ乗り報告】アウディのPHV「A3スポーツバック e-tron」はエヴァンゲリオンなクルマ!?(http://clicccar.com/2015/10/14/331978/)