芥川賞作家小川洋子氏の小説『人質の朗読会』の本の表紙には、神秘的で静謐(せいひつ)な雰囲気を醸し出す一頭の小鹿が佇んでいる。ドラマ化もされたこの小説は、異国でテロリストの人質となった8人が一人ずつ心に残っている出来事を物語として語るというものだ。一人ひとりの話が一話ごとに完結しており、短編小説のようで読みやすい。一話は現代国語の教科書にも収録されている。印象的な表紙のデザインを覚えている方も