世界最大のコンピュータ・ソフトウェア企業であるMicrosoftは、2014年2月5日にビル・ゲイツ氏とスティーブ・バルマー氏に続く3代目のCEOにサトヤ・ナデラ氏が就任したことを発表しました。ナデラ氏は就任から3カ月でMicrosoftに劇的な変化をもたらしており、そのリストをBusiness Insiderが公開しています。

Nadella Builds New Microsoft In 3 Months - Business Insider
http://www.businessinsider.com/nadella-builds-new-microsoft-in-3-months-2014-5

◆1:Appleとの長きに渡る対立を終結

By Art Jonak

ナデラ氏はMicrosoftの開発者・消費者向けのありとあらゆるカンファレンスでAppleのiPhoneやiPadを使ってデモを行なっており、長く続いたAppleとの対立を終わらせる姿勢をみせています。

◆2:「Xbox Live ゴールドメンバーシップ」の一部を無料化


Xbox 360およびXbox Oneのユーザーはオンラインの対戦や協力プレイ、さらにはXbox LIVEのコンテンツを利用するのに年間60ドル(約6000円)かかるXbox Live ゴールドメンバーシップに入会する必要がありましたが、ナデラ氏はXbox Liveの有料メンバーシップの一部、例えばNetflixやHulu PlusやHBO GOなどのアプリを無料にする計画であることを発表しています。なお、日本でのXbox Live ゴールドメンバーシップは年間5229円です。

◆3:「Internet of Things(IoT)」市場への参入


Microsoftは4年以内に1.6兆ドル(約162兆円)にもなる新市場IoTの参入を明らかにしました。IoTとは、PCやスマートフォンだけではなく、自動車や家電やアクセサリーなど、今までインターネットとは関係のなかった製品をネットワークにつなげて活用するというもので、Google Glassやサムスン電子のGALAXY GearなどのウェアラブルデバイスもIoTに含まれます。

◆4:ウェアラブル端末向けのWindows


ナデラ氏はIoT参入に伴い、ウェアラブル端末向けのWindowsの開発を発表。

◆5:アプリ開発ツール「Holy Grail」


ナデラ氏が力を入れていることの1つがWindows 8とWindows Phoneです。両OSを普及するために、Microsoftはアプリ開発者向けの新ツールHoly Grailを公開。Holy Grailは、開発したアプリを自動的にWindows PhoneとXboxを含む全てのWindows OS・iOS・Android向けに変換するツールで、ある開発者は「Holy Grailは開発者の作業負担を激減してくれるツールで、かなりいい戦略だと思う」と発言しており、開発者に受け入れられていることがわかります。

◆6:Windows 8搭載ノートPCにタイルベースデザインの代わりに従来のデスクトップデザインを復活


ナデラ氏はWindows 8搭載ノートPCにタイルベースUIデザインではなく従来のデスクトップデザインを初期設定で表示するように仕様を変更。また、Windows 8.1にアップグレードしたデスクトップPCにもタイルベースUIデザインだけではなくデスクトップデザインを導入し、ユーザーが自由に切り替えられるようにしています。タイルベースデザインは長年Windowsを使用してきたユーザーには不評だったとのこと。

◆7:NokiaにAndroid端末の開発を許可


MicrosoftによるNokiaの買収が進められていた頃、NokiaがWindows Phone端末と同時にAndroid端末を開発する予定であることを明らかにしました。MicrosoftはNokiaの姿勢にいい顔をしませんでしたが、ナデラ氏はNokiaの要望を快く受諾。ナデラ氏はWindows以外のOSを敵対視せずに、Microsoftのソフトウェアやクラウドサービスを利用できるプラットフォームの1つとして考えているようです。

◆8:iPad向けの「Microsoft Office」アプリをリリース


MicrosoftはWindows 8向けにタッチパネル対応のMicrosoft Officeアプリをリリースしていないにもかかわらず、iPad向けにMicrosoft Officeアプリ「Microsoft Word for iPad」「Microsoft Excel for iPad」「Microsoft PowerPoint for iPad」を発表。iPad用Microsoft Officeアプリは、公開から46日で2700万ダウンロードを突破するという、すさまじい勢いです。なお、「Microsoft Word for iPad」「Microsoft Excel for iPad」「Microsoft PowerPoint for iPad」は、記事執筆時点では日本のApp Storeでの販売は行われていません。