オールラウンダーなのはもう当たり前のMMA。パトリシオはバックに回る動き、カーランは蹴り技に注目したい(C)KEITH MILLS

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Spikeでの中継が始まり、大きなターニングポイントとなるカリフォルニア州アーヴァイン大会を17日(木・現地時間)に控えたBellator MMA。UFCを飛躍させたTUFとノーPPV中継を定着させたSpikeで初めて流されるカードが、BFC世界フェザー級選手権試合=パット・カーラン×パトリシオ・フレイレの一戦だ。

25歳の若きチャンピオンは、叔父にジェフ・カーランという北米MMA軽量級の第一世代のファイターを持つ。ハイスクールまでレスリングをやっていたパットは、卒業時に救急救命士になる道へ進もうとしていたが、叔父の勧めでフロリダからシカゴへ移り、MMAファイターへの道を歩み出した過去を持つ。

レスリング色は決して強くなく、蹴りを含めた打撃、極めを織り交ぜた柔術的要素がいくらでも見られるパットは、まさにオールラウンダーであり、アマチュアからじっくりと育てたジェフの英才教育の賜物といえるだろう。元々フェザー級だったが、ベラトールのオファーを受けライト級へ転向すると、シーズン2トーナメントで当時のスター選手ロジェ―・フエルタ、シーズン1準優勝のトビー・イマダに勝利して、トーナメントを制した。

2011年4月にエディ・アルバレスの王座に挑戦するも、ここは打撃&テイクダウンに完敗を喫した。この敗北でフェザー級再転向を決意し、2011年サマーシリーズ・フェザー級Tでマルロン・サンドロをハイキックでKOし優勝、タイトル挑戦権を手にした。そして昨年3月にジョー・ウォーレンを圧倒。テイクダウンにヒザを合せ、これでもかというパンチのラッシュを無慈悲なまでに打ち込んだ。

そんなパットに挑戦するパトリシオも、実弟パトリッキーがベラトールで活躍する兄弟MMAファイター。ブラジルのMMAどころナタウ出身で、10歳で柔術を始めると15歳でMMAにデビューし、その後はナタウの名門キオト・アカデミーの柔術の手解きを受け続けた。キャリア12連勝でベラトールのスカウト網にひっかかり、北米デビューを果たすとシーズン2フェザー級Tで準優勝。決勝のウォーレン戦はバックマウントを奪い、攻勢に攻めるもテイクダウンで削られ、1-2のスプリット判定負けだった。

その後、シーズン4フェザー級で出直しを図り、DREAMで高谷裕之を破ったジョージ・カラキャニャン、ウィルソン・ヘイス、ダニエル・ストラウスという強豪を倒して優勝。ウォーレンの持つ世界王座挑戦権を獲得するも、負傷で挑戦権をパットに譲り、その王座奪取劇を指を咥えて眺めるしかなかった。