【Strikeforce】元NFL戦士ウォーカー参戦&ニック復帰で充実のウェルター級
来年1月30日、フロリダ州サンライズのバンクアトランティック・センターで行なわれる同大会は、ストライクフォースにとって、初めて東部時間帯進出となる大切なイベントだ。
明日行なわれるTUFシーズン10フィナーレに出場するマーカス・ジョンズ、ブレンダン・シャウブなどNFLプレイヤーのMMA進出が目立つが、ウォーカーの実績はTUF勢とは比較にならない。
カレッジ・フットボールで最も権威のあるハイズマン・トロフィーを受賞。NFLの対抗組織USFLのニュージャージー・ジェネラルズに破格の待遇をもって招かれるも、1985年にNFLの人気チーム=ダラス・カウボーイズよりドラフト指名を受け、同リーグで97年まで12年間に渡り活躍した。
ちなみに女子MMAを代表するジナ・カラーノの実父グレッグ・カラーノも83年までダラス・カウボーイズに所属しており、84年シーズンはUSFLのピッツバーグ・モーラーズのクォーターバックを務めていた(※ピッツバーグは3勝15敗でシーズンを終え、ニュージャージーは14勝4敗、プレイオフの準々決勝敗退)。
NFLのオールスター戦=プロボールに出場すること2度、ウォーカーは、「Dynamite!!USA」に出場したジョニー・モートンと並び、他のMMA参戦組とは一線を画した一流のNFLプレイヤーであることは間違いない。ただし、カラーノの父より一世代下、つまりは既に47歳の高齢であり、NFL引退からその活動期間と同じ12年が過ぎているという点からも、資質を疑われるのは致し方ない。
今年9月のMMA転向発表から、12週間の集中トレーニングをAKAで行なっているが、MMAファイターとしての力量には甚だ疑問が残り、ストライクフォースのMMAへの取り組み方自体に批判の声が上がっているのも事実だ。
良くいえば、年齢&体力の限界へのチャレンジとうい見方もできるが、悪くいえば客寄せパンダ。しかも20代〜30代の男子の支持が高いMMAにおいて、それ以上の世代の視聴者の獲得を狙っているのかもしれないが、その効力もまた疑わしい。
そんなウォーカーの動向よりも、女子世界ライト級選手権の行方、ニック・ディアズの参戦こそ、MMAの本筋として気になるところだ。エリートXC時代より、その悪童キャラで特異なポジションを獲得したディアズ。新生ストライクフォースに活躍の場を移してからは179ポンドと180ポンド、二つのキャッチウェイト戦で勝利している。
エリートXCではディアズ階級と揶揄された160ポンドのライト級で戦っており、ウェルター級での出場は実にUFC65のグレイソン・チバウ戦以来、3年2カ月振りとなる。急速に人材の確保が進むストライクフォースにあって、ミドル級王者ジェイク・シールズは、今後もウェルター級とミドル級の二足のわらじを履くことを明言しているが、同時に同門のディアズとの対戦はないと断言している。
1月30日のフロリダ大会には元IFL世界ウェルター級王者ジェイ・ヒエロンの出場も決定しており、他の階級同様にウェルター級でも非ズッファ系ファイターの実力者が結集しつつある。
ディアズ&ヒエロンに加え、DREAMウェルター級王者のマリウス・ザロムスキー、同じくDREAMで活躍した柔術フェノミナン=アンドレ・ガルバォン、SHOMMAで台頭してきたタイロン・ウッドリー、さらにはジョー・リッグスと、ファンの目が行き届く範囲で役者が揃っている。
充実のストライクフォース・ウェルター級戦線のキャスト達、もちろん、ニック・ディアズにはこれらの顔ぶれのなかで、メインアクターとしての役割が求められていることは間違いない。