「軍隊に行ってない奴らが軍隊みたいに走ってる」韓国代表が取材ボイコット! 兵役を巡るソン・フンミンへの“陰口”が原因で記者が異例謝罪【W杯】

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ソン・フンミンを筆頭とする韓国代表イレブンは、取材陣の「生々しい言葉」に黙っていなかった(C)Getty Images

 目下開催中の北中米ワールドカップ(W杯)に参戦している韓国代表を取り巻く空気が怪しい。大会初戦のチェコ代表戦から4日が経過した現地時間6月15日には、選手たちが事前に定められていたメディア対応をボイコット。拠点となっているグアダラハラはただならぬ雰囲気となっている。

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 一体何が起きたのか。選手たちから直接的な言及はされていないものの、おそらく行動を起こすに至った原因となったのは、大会前の練習中に漏れた母国記者たちの“密談”だ。

 現地時間6月7日に韓国の放送局『JTBC』が公式YouTubeチャンネル上で練習風景をライブ配信。和やかにランニングをする選手たちの様子を映し出していた。すると、カメラに気づいていなかったと思われる記者たちが、「キャプテンだから小隊長みたいに走っているのか」「軍隊にも行ってない奴らが軍隊みたいに走ってる」「軍隊の『軍』の字も知らない奴らがね」と“生々しい陰口”を連発。

 ランニングの先頭を走っていた主将を務めるソン・フンミン(ロサンゼルスFC)に向けた暴言は、瞬く間に炎上。韓国メディア『OSEN』によれば、『JTBC』は「不特定多数の音声が拾われた。弊社取材陣の声ではない」と釈明したが、もはや、あとの祭り。ネット上で急速に拡散されたために、おそらく選手たちはもちろん、韓国サッカー協会関係者の耳にも届き、先述の騒動に発展したと見られている。

 そもそもソン・フンミンは、2018年のアジア競技大会優勝を経験したことで2年間の兵役を免除された過去がある。だが、2020年には約3週間の基礎的軍事訓練に参加しており、最低限の“義務”は果たしている。

 そうした中で発生した今回の意見は、W杯期間中と言うことを考えれば、まさに前代未聞と言える。現地の様子を伝えた米スポーツ専門局『ESPN』のメキシコ版のリポーターであるジェズス・ベルナル氏も「韓国メディアと主将のソン・フンミンの間で起きた亀裂は一向に改善していない」と驚きを持って証言。さらに事態の収拾を図るべく一部の韓国人記者たちが協会関係者と本人に謝罪をしたものの、「いまだ緊張状態は続いている」と明かした。

「韓国がチェコ戦を勝利していたことを考えれば、奇妙な状況なのは間違いない。しかし、韓国国内でも大スキャンダルに発展したこの問題が絶対的影響力を持つソン・フンミンの神経を逆なでしたのは間違いない」

 さらにメキシコの日刊紙『Record』も、グアダラハラで起きた“事件”をリポート。現場の重苦しさから「メキシコ代表との最も重要な試合の一つを数日後に控えた時期に、韓国はメディアと選手間の関係が断絶された。もはや大会期間中に修復するかどうかは怪しいほど大きな亀裂が生じている」と大々的に伝えた。

 選手たちにとってもW杯にフォーカスしたい時期なのは言うまでない。それだけに、メディア側の発言が発端となった今回の騒動は、ボイコットを決断したイレブンに落ち度は全くないと言えよう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]