石川恋、ホラー映画で大変貌 理性失う難役を怪演も「不安でいっぱいだった」

石川恋
石川恋が、橋本愛主演のホラー映画『祝山』で新たな一面を見せている。作家・加門七海が自身の体験を基に描いた本作は、人が足を踏み入れてはならない禁忌の土地を舞台にした戦慄のホラー作品。石川が演じるのは、肝試しをきっかけに「理性」を失い、本能がむき出しになっていくという、強烈な変貌を遂げる重要人物・矢口朝子。侵食されていく彼女を、人間だが人間ではないその絶妙なバランスと、憑依しているかのような圧倒的な演技をもって見事に体現している。撮影現場の「どんよりとした雰囲気」や、役と一心同体になって挑んだという役作りの舞台裏について語ってもらった。※なお、本稿は動画インタビューから抜粋したものとなります。詳細は動画をご覧ください。
禁忌の山に呑み込まれる恐怖とその舞台裏
―― 本作への出演が決まった際の率直な感想を教えてください。禁忌の土地というものをテーマにしたホラー映画は私自身も初めてで、新しいタイプのホラー映画だと感じました。私が演じる矢口というキャラクターは、物語の中で非常に強烈な変貌を遂げていく女性なので、難しさは感じつつも、とてもやりがいのある魅力的な役で新しい挑戦になると思いました。―― 矢口朝子という役を演じるにあたって、どのような意識で臨まれましたか?
本当に難しい役で、矢口は、祝山に行ってから「生きることへの執着」や「理性」を失っていきます。私は彼女を「本能がむき出しになっていく状態」と捉えていました。劇中では「感染・侵食」という言葉で表現されていますが、自分が経験したことのない感覚をどう落とし込むか、監督と何度も話し合いながら少しずつ作り上げていきました。―― 撮影中、特に印象に残っているシーンはありますか?
矢口として一番壊れてしまっている状態のシーンを、撮影の2日目というかなり早い段階で撮りました。始まるまでは不安でいっぱいでしたが、逆に最初にその極限状態を演じたことで、その後のキャラクターのバランスが取りやすくなりました。そこからはコツを掴んだというか、役と一心同体になって飲み込まれていくような感覚がありました。
目の芝居
―― ロケ地の雰囲気はいかがでしたか?廃神社のようになっている場所や、崩れかけた階段のある山など、やはり現場はどんよりとした雰囲気がありました。神秘的というよりは、神秘的な強い力が失われたような場所という感覚でした。私自身は霊感があるタイプではないですし、撮影現場で怖い体験や何か嫌なことが起きたということはありませんでしたが、撮影させていただく場所には敬意を払って臨みました。―― 石川さんご自身、ホラー映画は得意な方ですか?
観るのは好きなんですけど、すごく大きな声が出ちゃうんです(笑)。映画館だと周りの方に迷惑をかけてしまうくらい叫んでしまうので、普段はあまり劇場では観ないようにしていますが、今回は出演が決まってから色々な作品を勉強のために観させていただきました。―― 侵食された彼女は、人間ではあるものの人間ではないようなその恐怖感を見事に体現されています。こだわった点は?
「怖く見せよう」とか「気持ち悪く思わせよう」という意識は一切ありませんでした。人間が思考や理性を失っていく過程を大切にしたいと考えていたので、特に「目の芝居」にはこだわって作り込みました。それ以外は、現場で監督や共演者の方々と対峙した時に出てくる素直な感情を大切に演じました。―― 改めて本作の見どころを。
知らぬ間に境界を越えてしまった者たちが抗えない恐怖に引きずり込まれていく、とても哲学的な深みのある作品です。何回観ても新しい気づきや考えさせられる部分がある映画になっていると思います。ぜひ、劇場でご覧ください!(おわり)
◆石川恋(いしかわ・れん)
1993年7月18日生まれ、栃木県出身。2013年、書籍「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」の表紙モデルとして注目を集める。2022年まで「CanCam」の専属モデルを務め、現在は俳優・モデルを中心に活動中。近年の出演作として映画『本を綴る』(2025/篠原哲雄監督)、「黄金泥棒」(2026/萱野孝幸監督)、ドラマ「黒崎さんの一途な愛がとまらない」(2026/日本テレビ)、「ゲームチェンジ」(2026/BS-TBS)、「ディープリベンジ」(2026/YTV)、「コンビニ兄弟 テンダネス門司港こがね村店」(2026/NHK)などがある。映画「祝山」6月12日(金)より全国公開中ヘアメイク/濱野由梨乃
スタイリスト/金野春奈衣装協力/THE silhouette、SYKIA、*gramii*
