慢性進行性肺疾患の診断を受けたノルウェーのメッテ・マリット皇太子妃/Per Ole Hagen/Getty Images via CNN Newsource

(CNN)ノルウェー王室は、メッテ・マリット皇太子妃が「生命を脅かす慢性肺疾患」のため、肺移植の待機リストに登録されたと発表した。

5日に王室が発表した声明によると、52歳の皇太子妃は今後王室の公務を遂行することができなくなる見通し。ノルウェー王位継承者ホーコン皇太子と結婚している皇太子妃は、2018年に予後不良の慢性進行性肺疾患である肺線維症と診断された。

オスロ大学病院の肺専門医であるアレ・ホルム医師は声明の中で、「皇太子妃の肺疾患の進行は深刻だ。包括的な医学的評価の結果、肺移植を受ける患者の待機リストに登録された。適切なドナーが見つかり次第、移植が行われる」と述べた。

ドナーを待つ間、メッテ・マリット皇太子妃は公務を遂行できなくなると王室は述べた。

ロイター通信によると、皇太子妃の容体は夫の皇太子にも影響を及ぼしている。皇太子は今週、公式訪問中の日本から予定より早く帰国した。夫妻は8月に予定されていた銀婚式の祝賀行事を延期。9月に予定されていた国内の視察にも皇太子妃は参加しない。

王室は「皇太子は今後、皇太子妃と過ごす時間を増やすため、日程を調整する」と述べた。また、手術前後の国内外への出張も制限する予定だという。

夫妻の娘、イングリッド・アレクサンドラ王女は、留学先のオーストラリアからノルウェーに帰国した。王室によると、王女は秋学期をオスロ大学で過ごす予定だという。弟のスベレ・マグヌス王子は今秋から欧州で留学を開始する予定で、「状況に応じてノルウェーに帰国する」と王室は明かした。

メッテ・マリット皇太子妃はシングルマザーだった1999年、音楽祭でホーコン皇太子と出会った。2年後、オスロ大聖堂で800人の招待客と数百万人のテレビ視聴者の前で結婚式を挙げた。

ここ数カ月、ノルウェー王室はたびたびメディアの注目を集めている。皇太子妃の前の結婚相手との間に生まれた長男、マリウス・ボルグ・ホイビー被告はレイプの罪で裁判にかけられており、現在判決を待つ状態だ。一方、皇太子妃自身も別の論争の的となっている。先ごろ公開された「エプスタイン事件」の資料から、性犯罪で起訴され勾留中に死亡した米富豪ジェフリー・エプスタイン氏と皇太子妃との親密な関係が明らかになったためだ。