辺野古事故めぐり小泉防衛相「沖縄ではほとんどこの事故の報道がないと聞いています」遺族の声を紹介「知華さんと家族の思いを知って」 国民・伊藤議員が国会で質問

5日の参議院予算委員会で、国民民主党の伊藤孝恵議員が、女子高校生ら2人が亡くなった辺野古沖転覆事故の問題を取り上げた。
【映像】 小泉大臣が“沖縄の報道”に言及した瞬間(実際の様子)
伊藤議員はまず「3月16日、沖縄県名護市辺野古沖で小型船が転覆し、研修旅行に参加していた同志社国際高校2年の武石知華さんがお亡くなりになりました。総理が今手にしていただいております資料、これは知華さんのお父様が娘の名誉を守るため、また真相解明につながる情報を広く収集するために、事故後12日後から始められた「note」(投稿プラットフォーム)です」と切り出した。
続けて「きのうは船を運航したヘリ基地反対協議会に加盟する一部の構成団体が事故後に解散していた旨の報道がありました。真相解明が時間との戦いである旨を痛感いたしました。言葉を失う17歳の死を前に、どうにか責任を回避して、そして責任の所在、真実の所在をあいまいにせんとする大人たちがいます。冒頭、金子大臣に国土交通省の現在の取り組みを確認させていただきます」と質問。
金子恭之国土交通大臣は「事故の原因究明については、運輸安全委員会において再発防止と被害の軽減を図るため、科学的観点からの船体の確認や関係者からの聞き取り等の調査を行っている。また海上保安庁は業務上過失致死傷等の容疑で捜査を行っている。国土交通省は事故船舶のうち『不屈』の船長であった故・金井創氏について5月22日に海上保安庁に対して海上運送法違反にかかる告発状を提出した」などと答えた。
伊藤議員は続いて研修旅行のしおりを示し、「知華さんが参加した班別行動はFコース、辺野古をボートに乗り海から見るコースです。ここにある写真、文字を見て頂いて、これが抗議船に乗るプログラムなのだと気付く生徒や保護者は1人もいないと思います。これ事故ではなく事件だと思います」としたうえで、「小泉防衛大臣に伺います。今回キャンプシュワブを望む海で辺野古移設に係る対立に巻き込まれる形で、高校生の命が失われました。大臣は長年、犯罪被害者支援に取り組んでこられた大臣です。この事件をどのように捉え、ご遺族の気持ちを受け止めきれていないこの現状をどうやって変えていったらいいか、率直なご答弁をお願いします」と質問した。
「涙なしには読めなかった」小泉防衛大臣が胸中吐露

これに対し小泉進次郎防衛大臣はまず「武石知華さん、未来のある若者が命を失うことになって、こんなことがあってはならないと、私も先生からいただいて資料を読みました。ご遺族の方々がしたためたnoteを読みながら、涙なしには読めませんでした。お父さんだけではなくてお母さんそしてお姉さん、それぞれが知華さんへの思いを書かれている様子を読みながら、自分自身も子を持つ親ですから、自分のことと合わせながら読ませていただきました」と話した。
続けて「そして私は犯罪被害者支援に取り組んでまいりましたが、難しいのは悲しい出来事が起きて、もう話すのも胸が苦しくなる。そして思い出してしまう、その当事者の方になかなか声を上げていただけないことで、だけどその当事者の方の声の中にしか行政の課題というのは見つからないこともあって、だからこそ数少ない当事者の方の声をいかに課題解決につなげていくかというのが私は犯罪被害者支援で大事なことだと思っております」と述べた。
さらに「今回このnoteを通じて、特に知華さんのお姉さんが訴えているのは、『このnoteを多くの人に知ってもらいたい』そういったことを書いてあります。とくに『沖縄のテレビや新聞ではほとんどこの事故の報道がないと聞いています。SNSにあまり触れない沖縄の年配の方々にも知華の本当の姿を知っていただきたく、私たちもnoteの事を伝えて頂けるとうれしいです』とお姉さんが書かれています。私としては、きょうは(国会の)テレビ中継ですから、沖縄の皆さんに対しても、そして全国の皆さんにもこのnoteで多くの方に知華さんを、そしてご家族の思いを知っていただきたいと思います」と訴えた。(ABEMA NEWS)
