JRT四国放送

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中東情勢の悪化に伴い、今、「ナフサ」の供給状況に注目が集まってます。

政府は「年度を越えて供給は可能」とした上で流通の目づまり対策に力を入れると強調しますが、県内でも様々な業界から悲鳴に似た声が上がっています。

原油から精製され、様々な製品の原料となる「ナフサ」。

世間の注目を集めているナフサとは一体?

ナフサは原油が加熱した沸点の違いで分かれてできる石油製品で、35度から180度、ここで出てくるのがナフサです。

包装材や洗剤などナフサは生活用品に欠かせないものです。

ホルムズ海峡が閉鎖されたことに伴い原油が調達できず、ナフサ不足は深刻な状態との指摘もあります。

(記者)
「こちら徳島市新浜町にあるクリーニング店ですが、ナフサ不足による深刻な影響を受けているということなんです」

県内に4店舗を構えるクリーニング店、業界特有の事情で想像以上の厳しさとのことです。

(有限会社サカクリーニング・坂 浩司 専務取締役)
「ナフサの影響を受けている一つがYシャツで使うビニールなんです」

Yシャツなどに被せるこのビニールはナフサで出来ていますが、値段が4割ほど上がっています。

(有限会社サカクリーニング・坂 浩司 専務取締役)
Q.記者 欠かせない物か?
「お客さんに渡すためにはほこりを被った状態で渡せないので、必ずビニールをかけて渡す」

Q.記者 値が落ちてくる感覚は?
「まったくないですね」

(有限会社サカクリーニング・坂 浩司 専務取締役)
「一番深刻なのが、ドライ機で使うドライの溶剤です」

ドライクリーニングや染み抜きに欠かせないナフサ由来の溶剤は、こちらも値段が4割ほど上がっています。

(有限会社サカクリーニング・坂 浩司 専務取締役)
「これはクリーニング屋で必ず必要な物です」

Q.値段でいけばどれくらい?
「1.5倍上がっている」

ナフサ不足はこれだけに留まりません。

(有限会社サカクリーニング・坂 浩司 専務取締役)
Q.入荷が完全に止まっているものは?
「Yシャツのクリップが入荷が止まっている」

クリーニング後にワイシャツの襟元を留めるプラスチック製のクリップは、5月から入荷が完全に止まり、今後も確保の見通しがつきません。

クリーニング店で使用される多くがナフサ由来。

今後は値上げの検討も。

(有限会社サカクリーニング・坂 浩司 専務取締役)
「自社でかなり工夫はして、できるだけ値上げをしないように努力しているが、どうしてもかかえきれないところが出てきているので、その分は価格に反映することがあるかと思います」

続いてやってきたのは、阿南市のハウスメーカー。

ナフサショックによる影響が、これまで経験したことがないほど深刻だと話します。

Q.いつごろから影響が?
(四国建設・久米 隆史 代表取締役)
「5月中旬からもろに影響を受け始めた」

養生テープやタイルなど、納期未定や値上がり商品が相次いでいます。

(四国建設・久米 隆史 代表取締役)
「ここら辺の材料が6月1日から20パーセント上がっている。これを貼るボンドがある、それも値上げ」

値上げに加え、これまではなかった欠品に頭を抱えています。

(四国建設・久米 隆史 代表取締役)
「金額が上がっても納期が未定とか入らないということはなかった。今回の場合は物が入ってこない」

Q.仕事にならない?」
(四国建設久米 隆史 代表取締役)
「そうです」
「週休7日ですよ」

Q.記者 職人さんは?
「職人さんは週休7日ですよ」

一方、鳴門市のスーパー。

こちらも売り場に変化が見られています。

(M&M マルナカマート・古林 史也常務取締役)
「6月からナフサ不足の影響でこちらのトレイ等が不足しているので、必要以上のお持ち帰りをお断りさせてもらっている」

総菜売り場には買い物客が自由に使えるトレーなど、必要以上のお持ち帰りのお断りなど協力を呼び掛けています。

ほかにも…。

(M&M マルナカマート・古林 史也常務取締役)
「当店では一番上がるとされているのは、油関係が一番値上がりする」

油の仕入れ値は6月から3割ほど値上がり。

今後も落ち着く気配がありません。

油だけではなく、ナフサ不足によるトレイや商品を入れるビニールなど軒並み値上がり。

スーパーの商品は価格が高騰するばかりで、お店も戸惑いを隠せません。

(M&M マルナカマート・古林 史也常務取締役)
「早く落ち着いてくれないとお店側もどうしらたいいのかわからないので、できるだけお客様に迷惑かけないような状況を作っていきたい」

先行きが見通せない中東情勢。

ナフサ不足の解消はいつになるのか。

遠くの紛争が私たちの生活を直撃しています。