漢中市洋県草壩(そうは)村の池で餌を探すトキ。(3月30日撮影、漢中=新華社記者/鄒競一)

 【新華社西安5月23日】中国でトキが再発見されてから23日で45年を迎えた。陝西省林業局によると、世界のトキの個体数は2025年末時点で1万2千羽を超え、生息地は2万平方キロ余りに拡大した。中国では個体群が15の省(自治区・直轄市)に広がっている。

 45年前、中国科学者が陝西省漢中市洋県で世界に7羽のみ残存していた野生のトキを発見した。トキの保護のため、県は厳格な自然環境保護制度を導入し、人と鳥が調和して共生する科学的な保護体制を構築してきた。

漢中市洋県草壩(そうは)村の木の枝で、毛づくろいをするトキや野鳥。(3月30日撮影、漢中=新華社記者/鄒競一)

 トキの個体群はこの45年で極小個体群から緩やかな増加、急速な回復段階へと変化した。遺伝的多様性の不足や分布の過度な集中などのリスクに対処するため、地域をまたいだ放鳥や繁殖個体の拠点間移送が相次ぎ行われた。

 トキの生息域は長江と黄河を越え、内陸部から沿海部に広がり、今では陝西、河南、浙江、四川、湖南など15省(自治区・直轄市)で野生または飼育個体群が形成されている。

 トキ再発見の地、洋県はこれまでに300羽以上の個体を送り出し、中国各地や日本、韓国での個体群再建を支援してきた。(記者/賀占軍、付瑞霞)

漢中市洋県草壩(そうは)村の木の枝で、繁殖行動をするトキのつがい。(3月30日撮影、漢中=新華社記者/鄒競一)