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夏に多くなるイメージのあるゲリラ雷雨ですが、地球温暖化の影響で発生回数が増えていると言われています。去年の夏は、全国で8.8万回起きました。身に着けた金属製品やゴム製品を巡っては、誤った常識もあるそうです。屋内外で身を守る方法を考えます。

そこで今回の#みんなのギモンでは、「ゲリラ雷雨 その常識は誤解?」をテーマに解説します。

■茨城で「ひょう」「雷」「大雨」

山粼誠アナウンサー
「5月も中旬になりました。これから夏本番にかけてゲリラ雷雨が多くなってくるシーズンです。身を守るための新しい常識をお伝えします」

「13日午後1時すぎ、茨城県大子町では、大雨とともにひょうのような氷の粒が降りました。撮影した人によると、雷も鳴っていて、ひょうのようなものは20分ほど降っていたということです」

「この日は各地で大気の状態が非常に不安定になり、局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降りました」

鈴江奈々アナウンサー
「こういう景色は、夏の暑い季節によく見るイメージがあります。もうこの時期でこういった現象が起きているんですね」

「その時期がどんどん前倒しになっている印象もあります。13日午後4時30分現在、東日本の広い範囲で雷レーダーのマークがついています。関東では積乱雲が発達し、雷を伴った激しい雨が降っています」

■去年9月、東京23区では道路が冠水

山粼アナウンサー
「短時間で局地的に発生するゲリラ雷雨は増えています」

「気象庁によると、1時間に80ミリ以上の猛烈な雨となった回数は、50年前の1976〜1985年の10年は約14回、2016〜2025年の10年は約25回で、約1.8倍に増加しています。増加の背景には、地球温暖化が影響している可能性があると言われています」

「去年9月に東京23区の各地で発生したゲリラ雷雨では道路が冠水し、商店街が水浸しになるなど被害をもたらしました。ゲリラ雷雨には明確な定義はありませんが、予測が難しい、急激に発達した積乱雲から降る、雷を伴った激しい雨のことを指します」

■夏の3か月で…8.8万回発生

山粼アナウンサー
「民間の気象サイト・ウェザーニュースによると、ゲリラ雷雨のピークは夏。去年の7〜9月に全国で発生したのは約8万8000回でした。調査では、2人に1人がゲリラ雷雨に遭遇したことがあるという結果でした」

忽滑谷こころアナウンサー
「これだけ頻度も高いと怖いですし、雷となるとどういった対策をしたらいいのか気になりますよね」

■雷に遭遇した時の身を守る方法

山粼アナウンサー
「実際に遭遇した時の身を守る方法もお伝えします。雷の観測や情報提供を行っているフランクリン・ジャパンの松井倫弘博士に伺いました。金属製品を身に着けていると雷に打たれやすいという話は誤解だそうです」

「雷が落ちやすいかどうかには関係ないということです。むしろ、金属製品は人体に流れる電流値を減らす効果があるということです。また、長靴やレインコートなどゴム製品も安全とよく聞きますが、これも誤りだといいます」

「ゴム製品は、雷の高電圧を遮断する効果は全くないことが確認されているそうです。何を持つかよりも、高さがポイントになります。傘などを頭より上に掲げるのは雷を誘引するため、危険だといいます」

桐谷美玲キャスター
「雷が鳴っている時は結構雨も激しく降っていると思います。そういった時でも傘は差さない方がいいということなんですね」

山粼アナウンサー
「大雨でぬれてしまうということはありますが、あくまで雷の観点からいうと、傘は差さない方がいいということでした」

■軒下での「雨宿り」にも注意

山粼アナウンサー
「家の中はどうなのでしょうか?」

「家の中にも雷は侵入します。そのルートは、電話線や電源コード、アンテナ線などです。こういったものにつながる電化製品を経由して事故につながるケースもあったといいます」

「実際に一戸建ての屋根にあったテレビのアンテナに雷が直撃し、そこからケーブルを伝ってテレビに電流が伝わり、壁などが壊れた事例もありました」

「雷のおそれがある時は、線がつながった電気器具や壁、柱などからは1m以上離れる。電子機器を雷から守りたい時は、雷が予想される前に線から外しておくと機器を守れるということです」

「また、雨をしのぐために軒下で雨宿りされる方も多いと思いますが、建物に落ちた雷が飛び移る危険性があります。建物の中に避難した場合でも、落雷の危険がなくなるまでは建物から出ないよう、なるべく注意する必要があります」

鈴江アナウンサー
「これから雷の季節が続きます。こういった知識を得た上で安全に身を守っていただきたいですね」

(2026年5月13日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)

【みんなのギモン】
身の回りの「怒り」や「ギモン」「不正」や「不祥事」。 寄せられた情報などをもとに、日本テレビ報道局が「みんなのギモン」に応えるべく調査・取材してお伝えします。(日テレ調査報道プロジェクト)