大谷翔平の圧巻投球は“見せかけ”だった…首に原因が? 投球フォームに気がかりな変化
日米両メディアはもちろん、MLBの公式ホームページまで騒ぎ出した。
日本時間11日のブレーブス戦は4打数無安打(空振り三振、二直、中飛、一ゴロ)、最近10試合、46打席本塁打がなく、ここ22試合で本塁打を1本しか打っていない大谷翔平(31=ドジャース)に関してだ。
同サイトは30球団の改善点をひとつずつ挙げる記事を掲載。ドジャースについては「1番打者からの調子」と題し、「打線には波があり、大谷が普段の調子に戻れば、より安定した成績を残せる。ドジャースはここまで、大谷の打撃が本調子でなくても何とかやってきたけれども、シーズンを通して彼と他のスターたちの頑張りが必要になる」と報じた。
実際、大谷が1本しか本塁打を打っていないここ22試合のドジャースは10勝12敗と負け越し。それ以前は14勝4敗と貯金を10もつくって独走気配だったから、大谷から本塁打が消えてチームも失速したことになる。
11日現在、ドジャースはナ・リーグ西地区でパドレスと同率首位。とはいえ、「大谷が調子を戻せば、チームはより安定した成績を残せる」というMLB公式ホームページの指摘はもっともなのだ。
ア・リーグのスカウトがこう言う。
「大谷が打者として結果が出ていないのは、打つときに手首を返しているから。良いときのスイングは縦振り。同僚のフリーマンのスイングが重なるが、いまはインパクトの瞬間に手首をこねて横振りになってしまっている。その結果、打球は上がらないし、実際、右方向へのゴロが多くなっている」
この日のブレーブス戦後のロバーツ監督は、
「速球に差し込まれているように見える」
「前にしっかりと体重移動できているときは長打が出るが、いまはそれがうまくいっていない気がする」
「メカニカルな問題なのかは分からないが」
などと話したが、問題はそれだけではないようなのだ。
そこへいくと投手としては開幕から6試合に先発して2勝2敗、防御率0.97。「打席では投手同様の調子を出せていない」とMLB公式ホームページが報じたように、投手としては圧倒的な投球を続けているように見えるけれども、実際はそうではないという。
「最近の2試合は速球が高めに抜けるケースが多かった」と、前出のスカウトがこう続ける。
■本人に調子が悪い自覚
「前々回4月29日のマーリンズ戦は、昨年までの投球フォームに戻っているように見えた。マウンド上で盛んにクビを回したり、ひねったり。寝違えなのかどうか……クビが痛いとテークバックで腕がトップの位置まで上がりにくい。結果として速球が高めに抜けやすくなる。前回登板6日のアストロズ戦は立ち上がりこそ改善されていたが、二回に本塁打を浴びてから同様に腕がトップの位置までしっかりと上がらなくなっていた。再び速球が高めに抜けるシーンが目立ったのです」
それでも前々回のマーリンズ戦は6回を投げて5安打2失点、前回のアストロズ戦は7回を4安打2失点。状態がベストでないにもかかわらず、開幕から続いている6回以上を自責点3以内で抑えるクオリティースタートでまとめている。
「結果はともかく、本人には調子が悪い自覚があったようですし、ストレートが高めに抜けた原因もおそらく把握していたでしょう。ストレートが抜けるケースが多く、理想通りに操れないと、腕を横振りにしてスイーパーを多投。そうやって悪いながらも、なんとかしのいでいた。ベストの状態でなくても、結果につなげるのは大谷の真骨頂です」(同)
速球が良くなければスイーパーを勝負球にして結果を出す。大谷が非凡なのは、試合中だろうとその日の調子や状態に応じた投球ができる、つまり適応力に長けているところだろう。だからこそ打撃にしても極端なスランプがほとんどないことで知られているのだ。
そんな大谷だけに投球同様、打つ方でもじきに活路を見いだすに違いない。
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ドジャースと言えば、佐々木朗希の状態が心配だ。これまでは故障リスクを慎重に管理してきたが、マイナー落ちが現実味を帯びる中、無理をせざるを得ない状況にある。いったいいま何が起きているのか。●関連記事 【もっと読む】佐々木朗希が抱える「時限爆弾」が炸裂する日 では、それらについて詳しく報じている。
