【陸上】宮崎・延岡で中大・岡田が日本選手学生歴代6位の快走 早大・増子は再びU 20日本新 大学生ランナーの好記録が続出
日本グランプリシリーズ延岡大会として第37回ゴールデンゲームズinのべおかが、5月4日に宮崎・延岡市西階総合運動公園陸上競技場で開催されました。グランプリ種目の男子5000mには国内外のトップランナーが出場し、多くの大学生ランナーも健闘を見せました。
白色のペーシングライト(トラックの内側に設置されたLEDライトで示すペースメーカー)が、日本記録を上回る13分00秒に設定された男子5000mB組では好記録が続出。アイルランドのフェイ・ブライアン選手が13分13秒30で1着。東京世界選手権代表の森凪也選手(Honda/中央大学OB)が自己ベストの13分14秒18で2着となり、9月に名古屋で行われるアジア大会の派遣設定記録(13分14秒36)をも突破しました。
大学生も快走を見せました。序盤から積極的にペースメーカーに食らいついていたのが、「13分20秒前後を目標にしていた」という中央大学の岡田開成選手(3年)でした。1800mでキプンゲノ・ニアマイア選手(クラフティア)が1人で飛び出しましたが、岡田選手は一度ポジションを下げて、冷静にレースを進めました。
3000mは8分ちょうどぐらいで通過。「3000mの時点で余裕があったので、これはいけると思った」という岡田選手は、集団の後方に位置取っていましたが、残り2周を前に一気にポジションを上げて先頭に立ちました。
最後は森選手や外国勢に後れをとりましたが、これまでの自己記録を一気に約15秒も更新。日本選手学生歴代6位となる13分19秒44の好記録をマークし、8着(日本選手3位)でフィニッシュしました。また、岡田選手は3000mと10000mと合わせて3種目の中央大学記録保持者となりました。
「途中で、日本のトップ選手たちの前に立つことができたのはすごい自信になりましたし、日本選手権にもつながると思う。(藤原正和)監督も13分20秒前後出るとおっしゃっていましたし、自分でもそれくらい出せる自信があったので、本当にうれしい。でも、ほっとはしていますけど、(3月に合宿を行った)アメリカは12分台、(10000m)26分台が当たり前なので、満足はしないようにしたいです」
岡田選手は、このように喜びを口にしつつも、気を引き締め直していました。
早大ルーキーが再びの“U20日本新” 学法石川高校同期も快走
その岡田選手に果敢に食らいついていたのが、早稲田大学のルーキー、増子陽太選手でした。増子選手は4月11日の金栗記念選抜陸上で13分22秒87のU 20日本新記録を樹立したばかりですが、その記録をさらに更新し13分20秒35まで伸ばしました。
「金栗が終わってから、練習で自分のやりたい動きもタイム設定も全くできていなかったので不安の中で今回の大会に臨みました。13分20秒台をコンスタントに出せればいいと思っていたのですが、思ったよりもいいペース、いい環境で走れました。金栗の時は結構力を出し切った感じでしたが、今回は出しきれなかったというか、余裕がありました。強い先輩、仲間たちと一緒に切磋琢磨して、日本記録も視野に入れながら、これから練習していきたいなと思っています」
試合できっちり結果を出せるのが増子選手の強み。今シーズンは、自身の持つU 20日本記録をまだまだ更新し続けることになりそうです。
このレースではもう1人、ルーキーが快走を見せました。増子選手と福島・学法石川高校時代の同期で、この春に中央大学に入学した栗村凌選手です。先頭集団から遅れそうになりながらも、最後まで粘りを見せて増子選手を猛追。わずかに及びませんでしたが、13分21秒99の好記録をマークしました。
「増子が4月に出したU 20日本記録が目標でした。それは更新できたんですけど、さらに上を行かれちゃったので、まだまだ力不足だなって感じました。やるからには、増子に負けたくなかったので、悔しいですね」
目標としていた従来のU 20日本記録を上回ったものの、高校時代の同期に先着を許し、悔しさを隠しませんでした。なお、増子選手と栗村選手は、5月に香港で開催されるU 20アジア選手権の日本代表(増子選手が3000m、栗村選手が5000m)に揃って選出されています。
最終A組では、大学生が熾烈なラストスパート合戦を繰り広げました。3着の野中恒亨選手(國學院大學4年)が13分28秒47で、この組の学生トップ。4着は三宅悠斗選手(中央大学2年)で13分28秒66。5着は山口竣平選手(早稲田大学3年)で13分29秒72。6着は七枝直選手(中央大学3年)で13分30秒35と、いずれも自己ベストをマークし、今年の日本選手権の参加標準記録をも突破しました。その他、D組では順天堂大学勢が躍動。吉岡大翔選手(4年)が13分31秒10で2着、池間凛斗選手(3年)は自己ベストとなる13分34秒44で4着に入り、いずれも日本選手権の参加資格をクリアしました。
