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環境省の職員が「水俣病患者は恵まれている」と発言したとされる問題は、同じ被害者団体の中で正反対の主張が飛び出す異例の事態となっています。

【写真を見る】"水俣病は恵まれている" 被害者団体の事務局長が環境省の姿勢を質すも 同じ団体の幹部は「そんな発言は認識ない」声明 不可解な事態に

「水俣病患者は恵まれている」

5月1日、水俣病の被害者団体水俣病患者連合などと石原環境大臣との懇談で水俣病患者連合の事務局長が次のように発言しました。

水俣病患者連合 永野三智事務局長「環境省の職員から『他の公害病患者と比べても水俣病患者は恵まれている』『財務省とは阿吽の呼吸でやっており、根拠を問い返されたら、今の制度が見直されて悪くなるかもしれない』との発言を受けました」

団体の事務局側は、4月16日行われた環境省との交渉の中で「水俣病患者は恵まれている」などの発言があったとしたうえで「改悪をほのめかす言葉は公害患者にとって恐怖でしかない」と訴えました。

これに対して石原環境大臣は・・・

石原宏高環境大臣「もし、そういう風にとられてしまうような発言があったとすれば、この場を借りて謝りたい」

この後の記者会見で石原大臣は、今後、事実確認する意向を示しました。

しかし、この二日後、事態は急展開

同じ団体の松村会長らの署名で、声明が出されたのです。

声明「意見交換の中でそのような発言があったとは認識しておりません」「恐怖を与えるような物言いや恫喝を受けたということも無かったと認識しております」

事務局側の発言を否定する内容だったのです。

事務局側と幹部の主張が異なる事態

これに対し事務局は、団体の複数の役員の言葉として、「知らないところで声明が出されたことは遺憾。発言は環境省や県の職員なども聞いていて、否定したり撤回したりすることはできない」と反発しています。