富山の中東ショック シンナー入手困難 車の修理に懸念
先行きが見えない中東情勢、エブリィではその影響をシリーズでお伝えしています。きょうは、富山県内の暮らしに欠かせない「車」の修理現場です。ホルムズ海峡の事実上の封鎖で、原油由来のシンナーや塗料の入荷が滞り、大きな影響が出ています。吉田記者のリポートです。
車の板金修理や塗装を手掛ける富山市本郷町のボディーハウスです。
ボディーハウス 村田勇誠社長
「これがシンナーになります。これが洗浄用シンナーで、これがクリアのシンナーで…」
吉田颯人記者
「今こういうものってどんな状態ですか?」
村田勇誠社長
「今もう、部品商に電話しても全然在庫入ってこなくて、今ある限りみたいな状態になってますね」
車を補修する際に必要不可欠なシンナーです。この店では、先月下旬ごろから入手しづらくなっています。
村田勇誠社長
「多分みんなが一気に買い漁らんように、抑制しとる部分もあると思うんですけど。すごい大ダメージですね」
ホルムズ海峡の事実上の封鎖によって、原油由来の「ナフサ」の供給は不安定になっています。その影響は、ナフサを原料とするシンナーや塗料にも。
経済産業省のまとめでは、原料を調達する商社などがシンナーを作るメーカーや卸業者に対して「来月以降の供給は未定」と伝えたことで、メーカー側が出荷を半分に抑えていた事例があったということです。
国は、国内での流通量は確保されているとして、メーカーなどに対し、生産や出荷を抑制しないよう要請していますが、現場の不安は解消されていません。
さらに、入荷が滞っている商品の中には、こんなものも。
吉田颯人記者
「車を塗装する際に使うこちらの専用の紙ですが、現在、品薄状態にあるということです」
車の塗装で使うテープ付きの養生シートも入荷が滞っているため、店では新聞紙で代用するなどし、今月中旬から使用量を抑えています。
村田勇誠社長
「マスキングテープと紙が一緒になっていて、作業的にも楽なんですよ。新聞だったらマスキングテープもついていないから自分らで貼らないといけないので、ひと手間もやっぱり増える。材質も全然違うので、塗装が跳ね返ることもある、新聞紙だったら。そういうのもあって、こういうもの(専用シート)は絶対使っておかないと、きれいな仕上がりにするためには 必須ですね」
海峡の封鎖が長期化し、今後も資材が手に入りにくい状態が続いた場合、すべての車をすぐには修理できなくなると村田社長は懸念しています。
村田勇誠社長
「もどかしい気持ちですね。早く前のように戻ってほしいし、これから(入荷が)もう本当にストップしてしまったら、本当にどうしようもない。動かん車は預かるんですけど、走れるぐらいの軽傷な板金とかだったら、そのままちょっと乗っていただいて、(資材が)入ってきてから修理をお願いします、っていう。まだそうはなっていないが、今後ずっと続いたら、やっぱりそうなってくるのかなって思いますね」
富山をはじめ、地方の暮らしに車は欠かせないものです。修理やメンテナンスができないとなると、安心して車に乗れないので、早く混乱が収まってほしいですね。
