TBS公式サイトより

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 朝番組のリニューアルに異変が生じている。NHK「あさイチ」はまったり感がなくなって、MCの博多大吉が「もう滅茶苦茶」と漏らすほどに。一方、民放のリニューアルも滅茶苦茶で……。【全2回(前編/後編)の後編】

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【写真を見る】『理想の上司ランキング』9年連続1位だったのに… 「麒麟・川島に敗れた男」とは?

 TBSの「ラヴィット!」(8:00〜9:55)は情報番組が居並ぶ平日朝に生放送されるバラエティ番組だ。麒麟の川島明田村真子アナをMCに、タレントやお笑い芸人が多数出演してゲームに興じるという、時事ネタを扱わない異色の番組だ。民放プロデューサーは言う。

「視聴率はずっと2%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)で、とても合格点と言えるものではありませんが、それまで放送してきたワイドショーとは一線を画す番組作りが視聴者を若返らせ、若者を中心にウケていました」

TBS公式サイトより

 SNSでも話題となることが増え、オリコンの「好きな女性アナウンサーランキング」で1位を取った田村アナを筆頭に、実況や進行で出演する男性ナウンサーにも人気者が増えてTBSのイメージを変えた。出演するタレントたちも注目されるなど、視聴率以外で貢献する番組となった。

「これまで視聴率しか見てこなかった業界の常識を覆した番組、という見方もされるようになっていました。しかし、リニューアルで料理やランキングのコーナーが新設され、番組冒頭の川島とパネラーとのゆるゆるトークや、長尺で行われていたゲームやビリビリ椅子のコーナーも影が薄くなりました」

 オープニングのトークだけで1時間を超えることもあった。

コアなファンが離れる

「朝から情報を求める視聴者にとっては無用の長物ですが、それ以外の人にとっては朝から嫌なことが忘れられる番組として認知されてきたのです。そうした独自の味がなくなったことで、Xでは『#改悪』というハッシュタグがつくほど厳しい声が上がっています」

《ラヴィットまじでめちゃくちゃつまらなくなってるじゃん…なんなのこの改悪》

ラヴィット!!!また明日もグルメ!!!しょーもない笑えないゲームしてよ!!!改悪、ほんとにお願い、戻ってほしいです》

《本当にこれ。改悪でめっちゃつまらなくなったけれど、川島さんをはじめ芸人の人達がなんとか笑いに持っていこうとして抵抗してる感がすごい伝わってくる。元に戻してほしい》

 数字は取れなくても人気はあったのに、なぜ?

「スポンサーが苦言を呈したとの声もありますが、聞くところでは2%台では収益レベルではないと、上層部から『せめて主婦層の数字を上げろ』との厳命が下り、総合演出も職を解かれたそうです」

 リニューアル初日(3月30日)の視聴率は3・1%に上がったが……。

「微増と言ったところですね。しかし、その後は1%台の日も出るようになって元の木阿弥に。むしろコアなファンが離れてしまう大失敗となっています」

 局のイメージすら下がりかねない状況だ。一方、局のイメージが下がりっぱなしのフジテレビも散々だという。

フジの惨状

「スポンサーが離れた上に制作費削減のため8時台の『サン!シャイン』を打ち切って、前番組の『めざましテレビ』(5:25〜9:00)を延長、後番組の『ノンストップ!』(9:00〜11:30)を前倒しして埋めるという奇策を行いました。フジにとっては唯一の人気番組と言っていい『めざまし』ですが、延長した8時台は日本テレビ『ZIP!』にほぼ全敗という状態に。もともと6時台と7時台は『ZIP!』を凌駕していたのですが、最近は負けが込み出しています。続く『ノンストップ!』は2%台で、ニュース、スポーツ、天気予報を強化したものの目立った変化はありません。『サン!シャイン』が3%台だっただけに、結果的に数字を下げたことになります」

 朝8時台の王者は、6年連続で同時間帯の年間視聴率トップを続けるテレビ朝日の「羽鳥慎一モーニングショー」(8:00〜9:55)であることに変わりはない。

「『モーニングショー』だってコメンテーターを変えるなど細かいリニューアルは続けています。前番組の『グッド!モーニング』(4:55〜8:00)も細かいリニューアルを繰り返して、昨年は同時間帯の年間視聴率1位になりました。それらを追う『ZIP!』も同様ですが、細かいリニューアルはしてもMCや番組コンセプトを変えたりするほどではないので視聴者は気にならない。結局、好評だったにもかかわらず余計なリニューアルをするのは、やればやるだけ損ということになるのでしょう」

 安住アナが言ったように、継続性と習慣化が一番大事なようだ。

 前編【「あさイチ」がリニューアルで大不評 ピンクのセットに博多大吉「落ち着かない」】では、TSB・安住紳一郎アナの至言の経緯についても触れる。

デイリー新潮編集部