「日韓でこんなに違うとは」西武・高橋光成の“126球完投”に韓国メディア驚き隠せず「韓国は84球でも完封諦めるのに…」

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同じアジアの野球でありながら、まったくと言って良いほど違う。投手を過保護なほど守る韓国では1年に数回しかお目にかかれない「完投」や「完封」が、日本ではごく当たり前のように見られる現象だ。

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開幕から1か月が経過しようとしている時点で、韓国は未だ完投・完封がゼロだが、日本は8回の完封を含む12回もの完投が記録されている。

韓国メディア『OSEN』は「“12と0”韓日野球がこんなに違うのか。韓国は84球でも完封勝利を諦めたのに…日本では“126球完投勝利”が出た」との見出しを打ち、日韓プロ野球の違いに言及している。

埼玉西武ライオンズのエース高橋光成は4月22日、本拠地ベルーナドームで行われた福岡ソフトバンクホークス戦に先発登板し、9回3被安打(1被本塁打)、1四球、8奪三振、1失点の完投勝利で西武を3-1の勝利に導いた。

1回に栗原陵矢に浴びたソロ本塁打が唯一の失点だった。3回二死満塁で柳田悠岐をフォークボールで空振り三振に仕留めた後は、9回まで走者を一人も出さないパーフェクトな投球を見せた。

8回までに113球を投じた高橋は、9回もマウンドへ上がった。近藤健介、栗原、柳田と続くソフトバンクのクリーンアップを全員空振り三振に打ち取り、自ら試合を締めくくった。126球での完投勝利。2023年7月25日の千葉ロッテマリーンズ戦での完封勝利以来、3年ぶりの完投だった。日本メディアによると、高橋は自ら9回の続投を志願していたという。

高橋光成(写真提供=OSEN)
投手保護に徹底的な韓国

同じ日、韓国プロ野球KBOリーグでは似たような状況で対照的な光景が広がっていた。

LGツインズのアジア枠でプレーするオーストラリア人投手ラクラン・ウェルズは、本拠地・蚕室(チャムシル)球場でのハンファ・イーグルス戦で8回1被安打、1四球、7奪三振の無失点と圧倒的な投球を披露した。

8回を三者連続三振で抑えて咆哮したウェルズは、それまでの投球数がわずか84球だった。100球未満の完封勝利を意味する「マダックス」も十分に狙える状況だった。

ベンチでもウェルズがさらに投げそうな気配を見せ、今季KBO初の完投完封が生まれるかと思われたが、LGのヨム・ギョンヨプ監督は交代を決断。9回から抑えのユ・ヨンチャンを投入し、3-0の勝利で試合を終えた。

試合後、ヨム監督は「ウェルズ本人は投げたがっていたが、無理をさせないために交代させた。84球とはいえ、8回まで投げるのは100球以上投げるのと同等のダメージがあると考えている。完封の記録よりも、シーズンはまだ長い」と語り、長期的な管理のための交代だったことを強調した。

ウェルズ(写真提供=OSEN)

同日の高尺(コチョク)スカイドームでの試合でも、キウム・ヒーローズの先発ラウル・アルカンタラNCダイノスを相手に8回7被安打、1四球、5奪三振、無失点の好投を見せた。完封も狙える展開だったが、8回までに103球を要したため、やはり交代となった。

今季KBOにおける1試合最多投球数はチェ・ウォンテ(サムスン・ライオンズ)とハ・ヨンミン(キウム・ヒーローズ)が記録した105球が最高で、100球以上投げること自体が珍しくなっている。

近年のKBOは「投手管理と保護」の時代にある。かつてのような一投手によるワンマンショーは姿を消し、その分、酷使も減った。

特に先発投手は大事にされる。外国人投手であっても、消耗品のように無理に使い倒すことはない。昨季にハンファ所属で投手4冠に輝いたMVPのコディ・ポンセ(現トロント・ブルージェイズ)でさえ、完投や完封は一度もなかった。8回以上投げたのはわずか1試合、110球以上投じたのも2試合にとどまった。

トップクラスの投手ですらこれほど温存されているため、完投や完封は年間10回もお目にかかれない珍しい記録になりつつある。昨年は8人の投手が計9回の完投を記録したにとどまり、完封に至っては3人の投手が計4回達成したのがすべてだった。これでも増えた方だ。2023年にはリーグ史上初めて完封勝利がゼロとなり、完投もわずか5回しかなかった。

ポンセ(写真提供=OSEN)
なぜ日本は完投・完封が多いのか

対照的に、日本は「投高打低」の傾向が続いており、先発投手の完投や完封がますます当たり前のようになっている。昨年は延べ44人の投手が計88回の完投をマーク。完封勝利も30人の投手が計43回も達成した。床田寛樹(広島東洋カープ)は3回の完封勝利を含む6回の完投を達成している。

今年も開幕から1か月が経たないうちに、すでに11人の投手が計12回の完投を記録し、7人の投手が計8回の完封勝利を収めている。郄橋遥人(阪神タイガース)は早くも2度の完封勝利を挙げた。先月28日には九里亜蓮(オリックス・バファローズ)が東北楽天ゴールデンイーグルス戦で132球を投げ抜き、完封勝利を収めている。

投手力が圧倒的な日本は、数年来の投高打低の波の中でマウンドの存在感が一段と強まっている。5人ローテーションが一般的な韓国やアメリカとは異なり、週に一度登板する6人ローテーションを採用しているため、先発が長い回を投げられる環境が整っている。

5番手先発を埋めるのにも苦労する韓国に比べて、日本は投手層が非常に厚いために6人ローテーション体制が可能だ。だからこそ、完投や完封をこなせる投手も多い。

韓国では「投手を過保護にしすぎている」という意見もあるが、両国の根本的な投手層の差を考えれば、保護しないわけにはいかないのが現実だ。

高橋光成(写真提供=OSEN)

高橋は今オフにメジャーリーグへのポスティングに踏み切り、3球団からオファーを受けたが、希望条件に届かず最終的に西武残留を決断した。今季はここまで4試合(30回)に登板し、2勝2敗、防御率1.20、28奪三振を記録している。

これほどの成績を収めている高橋よりも、規定投球回数以上で防御率が低い投手が他に5人もいるほど、日本は極端な「投高打低リーグ」となっている。

(記事提供=OSEN)