トランプ大統領(21日)=ロイター

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 【ワシントン=阿部真司】米国防総省は21日、トランプ政権が2027会計年度(26年10月〜27年9月)の予算教書で示した国防費の内訳を発表し、無人機(ドローン)関連費については従来の予算規模の3倍に相当する740億ドル(約12兆円)を要求した。

 ウクライナやイランでの紛争で効果を発揮するドローンを重視する姿勢を示した形だ。

 予算教書の概要は4月3日に発表済みで、国防費を前年度比42%増の約1兆5000億ドル(約240兆円)とする方針が示されていた。

 今回発表された内訳では、ドローンの関連予算に本体の調達費のほか、敵のドローンを撃墜するシステム開発なども含めた。2月末に始まったイランとの戦闘では、米イラン双方が大量生産可能なドローンによる攻撃や迎撃を繰り広げた。

 イラン攻撃で備蓄不足が指摘された弾薬を巡っては、ミサイル防衛システム「最終段階高高度地域防衛(THAAD=サード)」の関連費用などに318億ドル(約5兆円)を計上した。イラン攻撃に関する直接の戦費については要求額には反映させなかった。

 対中抑止力の強化を目的とする「太平洋抑止イニシアチブ」には、前年度比17%増の117億ドル(約1兆9000億円)を盛り込んだ。中国に対抗するため、日本などを念頭に防衛費の負担増を求める方針も改めて示した。