(※写真はイメージです/PIXTA)

写真拡大 (全2枚)

「おかしがほしい」「洋服がほしい」「家がほしい」……わたしたちは、子ども時代から大人になるまで、なにかにつけて「お金の悩み」に心を支配されています。その背後には、「お金さえあれば、もっと幸せになれるのに」という思いがあるのではないでしょうか。しかし、『子どもが自力で1億円貯められるようになる本 人生がイージーモードになるはじめてのインデックス投資』(KADOKAWA)著者で資産30億円の投資家マサニー氏は、「お金があってもかならず幸せになれるとは限らない」といいます。本人の実体験とあわせて、その理由をみていきましょう。

お金があれば、かならず幸せになれるか?

お金があれば、幸せになれる。あなたは、そう思っていませんか? じつは、そうとは限らないんです。

ぼくは、お金があれば大体の不幸はさけられるとは思っています。たとえば、就職した先がブラック企業でも、お金に余裕があればすぐにやめて次の仕事を探すことができます。お金に余裕がないと、やめる決心がつかないかもしれません。

こういう「困ったこと」や「悲しいこと」は、お金があればたいていは解決できます。お金は、あなたを不幸から守ってくれる、最強のたてになってくれます。これがあなたに1億円を目指してほしい理由です。

でも、「お金があれば、かならず幸せになれるか?」と聞かれたら、ぼくは「うーん、ちょっとちがうかも」と答えます。なぜなら、お金の量と幸せの量は、あるところまでは一緒にふえていくけれど、途中からあまり関係なくなってしまうからです。

いくらお金持ちになっても、幸せポイントは「一定のライン」以上は上がらない

これを研究したデータもあります。ものすごいお金持ちになっても、幸せポイントは一定のラインに到達したら、天井にぶつかって、それ以上は上がらなくなってしまうんです。

100円のアイスと金ぱくののった1万円のアイス。アイスの値段は100倍だけど、そのおいしさは100倍になるでしょうか? きっと、なりませんよね。「うん、おいしいけど、100倍ではないな」と思うはずです。これが「幸せの天井」です。お金をたくさん使えば使うほど、幸せがふえ続けるわけではないんです。

あなたはどんなときに「ああ、幸せだなあ」と感じますか? 家族や友達とテーマパークに行って大はしゃぎしたとき? それとも、大好きなゲームで遊んでいるときでしょうか? よく思い出してみてください。

その幸せを感じるために、何億円もの大金が必要でしたか? きっと、そんなことはないはずです。数百円、数千円、あるいは0円でも、最高の幸せを感じることはできたはずです。

ぼくも昔は、決してお金持ちではありませんでした。子どものときのおこづかいは、なんと月100円だけでした。いまのあなたよりも少なかったかもしれませんね。大人になってからも、お金がない時期もありました。でも、ぼくは不幸ではありませんでした。

会社員の仕事をしながら、車のなかでねとまりしたり、クーポンで観光したりして、47都道府県をまわる旅をしました。お金はなかったけれど、毎日が冒険で、見たことのない景色にであえて、本当にワクワクしていました。

お金持ちになったら、高いものをたくさん買いたいと思っていたが…

お金を使うとき、一番わかりやすいのは「もの」を買うことですよね。新しいゲーム機、レアなカード、かわいい文房具。お金持ちになったら、高いものをたくさん買いたい!と思うのは当然です。でも、高いものを持っていれば幸せかというと、そうとは限りません。自分に合わないものを買ったせいで、幸せが逃げてしまうことがあるんです。

ぼくには、人生で一番後悔した買い物があります。それは、大人になって少しお金を持ったころに買った、100万円もする高級なコートです。「こんないいコートを着ていたら、きっとカッコよく見えるぞ」と思って、思いきって買いました。

でも、実際に買ってみると、そのコートを着て出かけるのがこわくなってしまったんです。「電車のなかで、だれかにジュースをこぼされたらどうしよう?」「かべにこすって、傷がついたらどうしよう?」そんなことばかり考えてしまって、ちっとも楽しめませんでした。

そのとき、ぼくは思ったんです。「これなら、ユニクロのダウンジャケットのほうが、よっぽど幸せだったじゃん」と。安くて暖かくて、よごれても洗える服のほうが、気楽にどこへでも行けて、心からリラックスできます。100万円も払って、ぼくが手に入れたのは「心配」と「緊張」だけでした。

ものへのよろこびは、時間の経過とともに消える

どんなにほしかったゲームも、買ってから1か月もすれば「当たり前」になって、あきてしまいますよね。買ってもらった直後はあんなにうれしかったのに、時間がたつと「もうあきたから次のゲームをやろうっと」と、どうでもよくなってしまいます。

ものにかけたよろこびは、時間がたつとすり減って消えてしまうんです。ものを買うことで幸せになろうとすると、次から次へと新しいものを買い続けなければならなくなります。

それは、ゴールのないマラソンを走るようなもので、いつまでたっても満たされません。

[画像]ものを買ったよろこびはだんだん小さくなる 出典:『子どもが自力で1億円貯められるようになる本 人生がイージーモードになるはじめてのインデックス投資』(KADOKAWA)より抜粋

マサニー

投資家