則本昂大(C)共同通信社

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 またしても移籍後初勝利はならなかった。

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 巨人の則本昂大(35)が14日、敵地甲子園での阪神戦に先発。初回に今季最速となる150キロをマークするなど、最初からフルスロットル。この直球にフォーク、チェンジアップ、スライダーなどを織り交ぜ、阪神打線に的を絞らせなかった。FA加入後2度目の先発で6回2安打無失点。チーム打率.263でリーグトップの阪神打線を93球で手玉に取った。

 則本は勝利投手の権利を持って降板したものの、七回に救援陣があっさり逆転を許し、巨人での初勝利はならなかった。

 移籍後初先発した2日の中日戦では7回2失点の力投も、味方の援護がなく黒星を喫した。なかなか勝ち星に恵まれないが、さる巨人OBがこう言った。

「先週は雨天中止だったため、この日は中11日と休養十分のマウンド。それなのに93球2安打で、降板。楽天時代のここ数年はリリーフ。昨年は敗戦処理の時期もあり、阿部監督はスタミナを心配しているのでしょう。でも、3年総額13億円という大型契約で迎えられたFA移籍選手。年俸だって3億円と高額です。6回93球のQS(6回自責点3以内)でよしとしている場合じゃないでしょう。試合前までのリリーフ陣の防御率は2.66でリーグ3位だが、2番手で3失点して逆転を食らった中継ぎ左腕・北浦竜次の防御率は11.12。八回の大勢、九回のマルティネス以外のリリーフ陣は、決して盤石ではありませんから」

 似たような展開が田中将大(37)の登板日にもあった。先週8日の広島戦、7回1失点で降板後の九回に、巨人が2点を取って田中将の「負け」を消し、逆転勝利を収めた試合だ。

 球数はまだ79球。もう少し投げていれば、勝利投手になっていたかもしれない。田中将は則本よりさらにベテランだが、今季年俸は1億円。安くない給料をもらっているのだから、1イニングでも長く投げ、自身で白星を手繰り寄せた方が話は早い。リリーフ陣の負担も減らす一石二鳥。それがベテラン高給取りの役目ではないか。

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 巨人と言えば慢性的な不調に喘ぐ戸郷はいま、シーズン中にもかかわらず「魔改造」の過程にいる。投球フォームは菅野智之にソックリだが、勝算はあるのか。巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏が挙げる「2つのメリット」とは──。●関連記事 【もっと読む】巨人エース戸郷、 評論家が語る「異例の魔改造」2つのメリット では、それらについて詳しく報じている。