WRC 世界ラリー選手権】第4戦 ラリー・クロアチア(デイ3/日本時間4月12日)

【映像】最終SSで劇的幕切れ!大逆転優勝の瞬間(実際の様子)

 12日、WRC(世界ラリー選手権)「ラリー・クロアチア」の最終日デイ3が行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamの勝田貴元(かつた・たかもと)が総合優勝。前戦サファリ・ラリー・ケニアで日本人として34年ぶりとなる歴史的勝利を挙げた勝田は、今大会でもその勢いを維持して2連勝。この結果、日本人ドライバーとして史上初となるWRCドライバーズランキング首位(ポイントリーダー)に躍り出る、前人未到の快挙を成し遂げた。

 今大会の勝田は、優勝を経て「覚醒」を感じさせるクレバーな走りに徹した。トリッキーなアスファルト路面が牙を剥き、デイ1から同じくトヨタのオリバー・ソルベルグ、エルフィン・エバンスがデイリタイアとなる中、勝田は冷静に状況を判断。デイ2の最終ステージSS16ではパンクで1分30秒あまりロスしたものの、当時トップだったサミ・パヤリも後退したことで総合2位に浮上。

 デイ3の最終ステージを前に首位ティエリー・ヌービルに1分15秒4差の総合2位をキープすると、最終のパワーステージでも集中力を切らさずフィニッシュしたが、直後最終走者のヌービルがステージ序盤に突如コースアウトするアクシデントでマシンを停め、大幅に後退。最後の最後で予想だにしない劇的な逆転優勝となった。勝田はこれで今季は開幕から4戦中3戦で表彰台に上がるという、圧巻の安定感を見せつけている。

 日本人によるWRCでの足跡を辿れば、1991年、1992年に「アイボリーコースト」を制した篠塚建次郎氏が金字塔を打ち立てているが、シリーズを通してのポイントランキングでトップに立つのは、長いWRC歴史においても日本人初の快挙だ。勝田は今大会を終えて81ポイント、同じくトヨタで74ポイントの2位エルフィン・エバンスを上回るポイントリーダーに。これまで幾度となく2位に入りながらも優勝に届かない「壁」に苦しんできた勝田だが、サファリでの優勝をきっかけに、運もっ味方につけトップドライバーへと脱皮した。(ABEMAWRC 世界ラリー選手権2026』/(C)WRC