「文明滅びる」トランプ氏の過激言動に身内から非難…「ジェノサイドにあたる」「米国の理想に対する侮辱」
【ワシントン=栗山紘尚】米国とイランが2週間の停戦で合意したことを受け、与党・共和党からは外交的成果を歓迎する声が上がった。
ただ、これまでのトランプ大統領のイランに対する過激な言動には身内からも苦言が相次いでいる。野党・民主党からはトランプ氏の罷免(ひめん)を要求する声も上がっている。
共和党のリック・スコット上院議員は7日、SNSに「イランの責任を問うための力強い第一歩で、イランが正しい行動をとる好機だ」と投稿し、停戦を評価した。リンゼー・グラハム上院議員も「外交的解決を支持する」と投稿した。
一方、トランプ氏がイランを念頭に、「文明が滅びる」とSNSに書き込んだことを巡っては、「ジェノサイド(集団殺害)にあたる」との指摘が出るなど、身内からも批判が噴出。共和党のリサ・マコウスキー上院議員は7日、「米国の理想に対する侮辱だ」と指摘し、「大統領とイランの指導者は、手遅れになる前に威嚇行為を収めなければならない」と強調した。
「MAGA(マガ)」と呼ばれるトランプ氏の岩盤支持層も戦闘に消極的だ。共和党のマージョリー・テイラー・グリーン前下院議員はSNSで、「トランプ氏が選出されたのは、戦争を繰り広げ、文明を滅ぼすためではない」と苦言を呈した。
民主党からは、大統領が職務を果たせない場合の権限委譲などを定めた憲法修正25条を発動させ、トランプ氏の罷免を求める動きも出ている。
ラシダ・タリーブ下院議員はSNSで、「ホワイトハウスの戦争犯罪者がジェノサイドで脅している」と非難し、トランプ氏は「(大統領)職から追放されるべきだ」と主張した。上院民主党トップのチャック・シューマー院内総務は7日、停戦合意について、「(トランプ氏が)態度を軟化させ、とんでもない暴言から、抜け出そうと必死になっているのは喜ばしいことだ」と皮肉った。
