イングランド撃破は「奇跡」か、それとも「必然」か。世界を震撼させた森保ジャパンの現在地
◆今や日本代表は「徹底的に研究される対象」
ただ、相手がそのとおりに試合に臨んでくるとは限らない。日本が相手にとって最も危険な展開をつくるひとつのパターンとして、ディフェンスラインから出るパスを奪ってからのカウンター攻撃がある。ディフェンスラインからのパスではなかったが、イングランド戦での得点シーンがまさに理想形といえる。
それを防ぐ戦術のひとつにロングボールが考えられる。単純に放り込むだけで崩されるほど今の日本の守備網はもろくないが、放り込まれたところが相手のストロングポイント、または相手優位であった場合、ボール保持率を捨ててロングボールを使う戦術にすることだろう。2024年のアジアカップでイランに敗れたような展開だ。
◆最終メンバー発表はどうなる?
いずれにしても、本大会までに大きく2通りの戦い方を身につけなければならない。2通りと表現はしたが決して真逆の戦術ではなく、今まで積み重ねてきたものを枝分かれさせるイメージだ。それでも難解なチャレンジであり、それに対して森保監督がどのような答えを出すのか楽しみである。
その一端が垣間見られるのが最終メンバー発表で、具体的な日付は未発表だが5月第3週から第4週になると思われる。負傷者がどこまで復調してメンバー入りするかなど懸念点もあるが、今回の試合結果で日本代表への期待は日に日に高まるようになった。
<TEXT/川原宏樹>
【川原宏樹】
スポーツライター。日本最大級だったサッカーの有料メディアを有するIT企業で、コンテンツ制作を行いスポーツ業界と関わり始める。そのなかで有名海外クラブとのビジネス立ち上げなどに関わる。その後サッカー専門誌「ストライカーDX」編集部を経て、独立。現在はサッカーを中心にスポーツコンテンツ制作に携わる
