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生まれ育った東京から熱海に住まいを移して約15年になる女優の泉ピン子さん。熱海の豊かな自然と穏やかな気候に癒される日々を送るなかで、自宅のベランダで行っている家庭菜園や、夫に起こった「ある変化」など、今の暮らしについて伺いました。

※ 記事の初出は2025年4月。年齢を含め内容は執筆時の状況です。

熱海の景色と気候に癒されています

約15年前、それまで住んでいた都心のタワーマンションから、熱海へと住まいを移した泉ピン子さん。移住のきっかけは、ピン子さんの代表作である「おしん」や「渡る世間は鬼ばかり」などを手がけた熱海在住の脚本家・橋田壽賀子さんから誘われたこと。

もともと東京生まれで、便利な都会生活を満喫していたピン子さんですが、移ってまもなく自然に囲まれた熱海の暮らしが好きになったそう。

「熱海に引っ越してよかったことは、なんと言っても景色がいいこと。ぼんやり海をながめているだけで飽きないし、コロナ禍で仕事が全部キャンセルになったときも、ベランダからの景色が気持ちを癒してくれました。それと、冬場の暖かさ。今年はほとんど暖房をつけなかったくらいです」

その一方で、失ったと感じているのは都心ならではの利便性。

「熱海にいると買い物もひと苦労。仕事で東京に行ったときには、食材を大量に買い込んで帰ってくるようになりました」

家事をしなかった夫に変化が…!

移住後、買い物には不便を感じるようになったものの、プラスの面もあって、それは「夫が食材の買い出しに協力してくれるようになった」ことと、ピン子さんは話します。

「医師の夫は、平日は東京のクリニックで働いて、週末になると熱海に帰ってくるのですが、そのときに都内のデパ地下へ寄って食材を買ってきてくれるように。それまで夫はまったく家事をしないタイプだったので、これは大きな変化ですね」

夫が買い出しを担当するようになったことで、夫婦の関係性もより良好になったそう。

「本人も、デパ地下って楽しいね、とごきげんですし、私も手間が省ける。こうして夫婦が歩み寄れるようになったのも、年をとる特権かもしれません」

家庭菜園で採れた野菜は、自家製のぬか漬けに

2年前には自宅をリフォームしたのをきっかけに、ベランダで家庭菜園をスタート。

「最初は花壇をつくろうかと思っていたけど、『せっかくなら食べられる方がいいだろう』という夫の声で家庭菜園にすることに。今はキュウリやナス、唐辛子、カボチャ、トマトなどを育てています」

採れたての新鮮な野菜は、自家製のぬか漬けにして楽しんでいるそう。

「ぬか床は結婚したときに実家からわけてもらい、ぬかを継ぎたしながら35年以上使っているもので、夫も『うちのぬか漬けはおいしい』と太鼓判を押すほど。今年はどんなできばえになるのか、収穫の季節が来るのが、今から楽しみです」

●冷蔵庫は3台を使い分け

自炊することが多いピン子さんのお宅では、たくさんの食材をストックできるよう、冷蔵庫はなんと3台。野菜、肉、魚といった生鮮品から、冷凍のギョーザやデザートのアイスクリームまで、そのとき食べたいものがつくれるようにひととおりの食材をそろえているそう。

「大量の食材や台所用品を収納できるよう、リフォームの際、キッチンのレイアウトもこだわって設計しました。海外のインテリアでよく見るような、黒と白のタイルを並べたキッチン壁と、広く取った作業台もお気に入りです」