元川氏が予想したW杯メンバー26人。(C)SOCCER DIGEST

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 北中米ワールドカップに挑む日本代表のメンバー発表前最後の代表活動で、森保ジャパンは英国遠征を実施。スコットランド、イングランドをそれぞれ1−0で下し、連勝で3月シリーズを終えた。

 熾烈なサバイバルは大詰めを迎えている。徐々に浮かび上がる“26人”の顔触れ。本稿では、フリーライターの元川悦子氏にW杯メンバーを予想してもらった。

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 5月20日前後とも言われる日本代表のW杯メンバー26人の発表まで、約1か月半を切った。3月のスコットランド&イングランドの2連戦を勝利で終えたことで、森保一監督の選手選考もある程度の方向性が出たはず。そこで最新序列を踏まえて、陣容を予想してみたい。

 まずGKは鈴木彩艶(パルマ)、大迫敬介(広島)、早川友基(鹿島)の3人で決まりだろう。英国遠征での鈴木彩の圧巻パフォーマンスは印象的で、左手負傷の影響を一切感じさせなかった。彼が好調をキープすることが、日本躍進のカギになりそうだ。

 難しいのがDF陣。スコットランド戦、イングランド戦に先発した渡辺剛(フェイエノールト)と伊藤洋輝(バイエルン)、昨年10月のブラジル戦でも歴史的金星の原動力となった谷口彰悟(シント=トロイデン)、鈴木淳之介(コペンハーゲン)の4人は確定と言えるが、残りを3枠として、候補者の状態を最後まで見極めなければならならない。

 森保監督としては、最後の最後まで板倉滉と冨安健洋(ともにアヤックス)の2人を待ちたいだろう。板倉は1月下旬から2か月以上、戦線を離脱し、4月4日のトゥベンテ戦で久しぶりにベンチ入りしたが、まだ万全でない様子。3月シリーズは招集されながら、怪我で辞退した冨安も、全体練習に合流しているようだが、ベストコンディションに戻る保証はない。

 彼らの状態に不安があるため、フル稼働できる瀬古歩夢(ル・アーブル)を呼んでおいて、2人の回復を待つのが最善策ではないか。
 
 となれば、長友佑都(FC東京)を入れる余裕がなくなってしまう。長友はチームが修羅場に直面した時に活力を与えられる重要な存在だが、現時点で離脱中で、6月時点でどういう状況か分からない。

 彼がトップコンディションを保っていれば「絶対に入れるべき」と強く進言できるが、現状では難しいと言わざるを得ない。26人以外で帯同させる術があるなら、それを模索した方がいいかもしれない。

 続いてボランチだが、鎌田大地(クリスタル・パレス)、佐野海舟(マインツ)、田中碧(リーズ)、藤田譲瑠チマ(ザンクトパウリ)と、怪我からの復帰が有力視されるキャプテンの遠藤航(リバプール)でほぼ決まりではないか。

 W杯のアジア最終予選でMVP級の働きを見せた守田英正(スポルティング)の扱いをどうするかという点は、最後まで物議を醸しそうだが、一方で着々と力をつけてきている藤田は、所属クラブでシャドーでプレーしていて、複数ポジションでの起用が可能。それに加えて、パリ五輪ではキャプテンを務めたリーダーシップと先々の伸びしろを併せ持っている。

 日本人の森保監督は今だけでなく、未来の日本代表のことも考えているはず。そういう視点に立って、藤田を抜擢すると見られる。
 
 シャドーとウイングバックは、両ポジションを兼務できる伊東純也(ゲンク)、三笘薫(ブライトン)、堂安律(フランクフルト)、中村敬斗(S・ランス)の4人は当確。3月シリーズは負傷で回避したものの、久保建英(レアル・ソシエダ)も確実に選ばれるはずだ。

 それ以外はやや流動的で難しいが、鈴木唯人(フライブルク)と、スコットランド戦で代表デビューし、アシストを記録した成長株の塩貝健人(ヴォルフスブルク)も入るのではないか。