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 人気落語家・立川談春(59)が、5月16日に東京・新宿末広亭で桂三木助(42)による深夜寄席公演にゲスト出演する。末広亭の「深夜寄席」は通常二つ目の勉強の場として開催。コロナ前には1回500円の木戸銭で、落語を見たことがない層にも人気を博していた。コロナ禍で一度中断。2023年に再開し、現在は月1回の公演を行っている。

 真打ちだけによる公演は異例で、談春が深夜寄席に出るのは初。チケットは当日券のみで破格の1500円。三木助は「話題になることで、深夜寄席というものを知ってもらったり、二つ目を応援しようと思うきっかけになれば」と企画に込めた思いを本紙に語った。

 今回、三木助は「死神」を高座にかける。「死神」は死神と不思議な力を授けられた男が織りなす物語。作中では、寿命をつかさどるろうそくの火が鍵を握る。末広亭で撮影された米津玄師(35)の「死神」のミュージックビデオから新たな見せ方やサゲをひらめいたという。「これだと思った。方程式の最後のピースが埋まって完成しました」と興奮気味に当時を振り返った。

 同所で念願の披露となり「自分の死神を一番聞いてもらいたいのが談春師匠だった」と「死神」にも定評のある談春をゲストに招いた。

 「深夜寄席、後輩のためになることを考えろ」。ゲスト出演を依頼するにあたり、三木助は談春から宿題を出された。三木助は「自信があるから1500円でやるんです。今後のことを考えても勝負だと思います」と気合十分。「深夜寄席の時間は“まだまだですが、自分を見てください”ということでやっていた会でもあったと思うんです。改めて自分自身が今まで、いろいろ失敗もしてきたものを全部糧にしてやる会としたい」と意気込んだ。

 演芸ファン必見の特別な深夜寄席。当日は多くの来客が見込まれる。

 「談春師匠をゲストに呼ぶのは、ずるだと言われるかもしれないけれども、二つ目が“頑張れば何とかなる”とか、負けん気になって“ふざけんな、こっちも頑張ってやる”となって、いろいろな意味できっかけになってもらえれば」。公演は深夜寄席で現在奮闘する二つ目たちへ、三木助なりのエールでもある。談春と三木助。実力派真打ち2人が深夜寄席の人気に再び火をともす。