街中に溢れかえる「黄色い背景に帽子の中年男性」…謎看板「キング大山」の正体に迫る

写真拡大 (全4枚)

「キング大山」って何者か?

今年初頭からSNSを中心に話題を集めている「キング大山」をご存じだろうか。東京や大阪などの都市部で突如現れた、黄色い背景に男性が描かれた謎の看板だ。

検索エンジンに「キング大山」と打ち込むと、たしかに黄色い背景に「キング大山」の文字、帽子を被った恰幅のいい男性の看板の写真が表示される。ただ、肝心の”正体”について詳しく説明しているサイトはほとんどない。

看板の意図、設置者、そもそもこの男性が「キング大山」なのか――。

「私が最初に『キング大山』の看板を見たのは2025年の終わりごろだと思います。ネットなどで調べると、千葉・東京・神奈川の沿岸部の交通量の多い道路沿いに屋外広告看板として登場したのが最初のようでした。運転中に目に入ることが増えて、『なんだろう』と思っていました」(目撃者)

2026年に入ると、この看板の設置範囲はさらに拡大した。

キング大山にハマる人々

「うちの近所のビルの壁にもいつの間にか『キング大山』がかかっていました」(前出の目撃者)

街中の野立て看板からビルの屋上や壁面の巨大看板、アドトラックが走る地域もある。設置された地域も首都圏にとどまらず北海道、青森、山口、福岡など全国にまで及んでいる。

SNSでは「『キング大山』って何者?」「『キング大山』あった!」と書き込む人や、看板の写真、目撃情報の投稿が連日のように続く。看板の設置場所を特定し、その場に訪れたり、マップに記録したり、宝探しのごとく「キング大山」にハマる人も珍しくない。

看板の写真が共有されたことで、デザインにはいくつかのバリエーションがあることもわかった。

一番多いのは、帽子を被った男性が三本指を突き出し、トレーディングカードを持つタイプのもの。ただし、よく見るとトレーディングカードの色や柄は写真によって異なる。

「ほかにもラーメンと写っているもの、野球のボールを投げるポーズのもの、複数のポーズを組み合わせた動画の看板もあります」(同前)

キング大山は商標登録されていた

共通するのは「黄色い背景」「『キング大山』」「帽子に黄色いトレーナーの恰幅のいい男性」「トレーディングカード」「”フレミングの法則”を思わせる三本指のハンドサインとそのイラスト」だ。

調べを進めていくと、看板には設置業者の手がかりになりそうな、いくつかのヒントが隠されていることがわかった。

まず、男性がかぶる帽子のマークだ。これはポケモンカードなど人気トレカの販売・買取などを行う「N」という企業のコーポレートマークに酷似していた。トレカ会社との関連を裏付けるように、多くの看板では男性の手にカードが握られている。

そして同社代表の名字は大山。看板の”大山”とも一致する。代表の過去のインタビュー記事などメディア露出を確認すると、看板の写真の男性ともよく似ていた。

さらに「キング大山」に関するワードはN社によって商標登録されていることもわかった。

この看板と何らかの関係があるのではないか。さっそく、同社に取材を試みたが、返答はなかった。

後編記事『関係者には「かん口令」の徹底ぶり…謎の看板「キング大山」が目指す「壮大な計画」とは』では、看板設置業者に問い合わせて判明した「驚愕の内容」を詳報する。

【つづけて読む】関係者には「かん口令」の徹底ぶり…謎の看板「キング大山」が目指す「壮大な計画」とは