メキシコに勝利し、チームメートから祝福されるイタリアのパスクアンティノ(ゲッティ=共同)(C)日刊ゲンダイ

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「WBC史上最大の下剋上」を演出したイタリアの勢いが止まらない。

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 B組は前日に優勝候補の米国を撃破したイタリアが日本時間12日、前回4強メキシコとの1次ラウンド最終戦も大勝。主砲パスクアンティノ(28=ロイヤルズ)の大会史上初となる1試合3本塁打でメキシコを9-1とねじ伏せた。

 大混戦のB組を全勝で突破。おかげで「史上最強」といわれながら、自力での準々決勝進出が消滅していた米国が2位に入った。

 ネット上では<イタリアはサッカーより強い>などと大騒ぎだが、有名メジャーリーガーは皆無なのに、なぜ強いのか。さる米球界関係者がこう言った。

「セルベリ監督(40)は元ヤンキースの捕手で黒田や田中とも組んでいた頭脳派。常勝ヤンキース時代の人脈を駆使して、投手コーチに、現役時代はヤンキースなどでプレーし、ジャイアンツでワールドシリーズ(WS)を3度制したリゲッティ、ブルペンコーチにはWS優勝経験のあるファサーノ、ベンチコーチには3つのチャンピオンリングを持つウォタスなどを招へい。イタリアベンチに“勝者のメンタル”を持ち込みました」

 最大のポイントは「打撃コーチ補佐」として、元ヤンキースで40歳までプレーし、通算1664安打、275本塁打、1065打点の「打てる捕手」ポサダ(55)を呼んだことだ。

「ヤンキースのトーリ監督時代の黄金期を支えた名捕手で、セルベリ監督が『師』と仰ぐスーパースターのポサダが打撃部門を担当。イタリアコーチ陣は全て実績のある人物で固められている。選手は基本的にはメジャー球団のイタリア系米国人のマイナーリーガーが多く、当落線上の選手なので、全員アピールに必死なのです」(同前) 

 イタリアはここまでの4試合でメジャー軍団のドミニカ共和国の13本塁打に次ぐ12発。チーム打率.294はドミニカ、日本に続く3位の強力打線。エスプレッソ旋風はまだ続く。準々決勝でプエルトリコを撃破すれば、準決勝では侍ジャパンの脅威となりそうだ。