【独自】〈あー会いたい〉衆院選・国民民主党の女性候補が抱える「不倫疑惑」と「ツーショット写真」
“自民党のドン”に体を密着させて…
真冬の決戦となった総選挙。1月29日朝、静岡県の西端にある浜名湖周辺から山間部までを含む静岡7区(浜松市の一部など)で、国民民主党の新人候補、北野谷富子(きたのや・ふくこ)氏(41)が主要道路の交差点でマイクを握った。
「7区には、現職の大臣という、大きな、大きな壁があります。ただ、私が闘っているのは、大臣の壁ではないんです。国民の生活を脅かすような(中略)大きな負担と闘っています。その壁と闘う力を、どうぞ皆さま、北野谷富子に分けていただきたい」
この選挙区で当選7回を数える自民党の城内実・成長戦略相(60)を意識しながらも、北野谷氏は、税金などの負担を減らし、手取りを増やす国民民主の看板政策を訴えた。一方で彼女を巡っては、少なくとも1年前から、県内の政界関係者の間で、あるうわさが囁かれていた。
この日、最初の街頭演説を終えた北野谷氏に真相を尋ねた。
――北野谷さん、FRIDAYです。
「あっ、はい」
――Aさんと不倫をしていると聞いた。
「(笑顔を浮かべて)あっ」
――事実関係は?
「いや、ないです。ないですけど、写真を撮ってもらったみたいで。後ろ姿の」
――(A氏と)2人で歩いている写真ですか。
「そうそうそうそう。あれも、青年会議所の集まりに行く途中の写真だったので」
――そうした写真が出回ったことで、不倫のうわさも広がった?
「そうですね。私も別に、表舞台で否定もしていないので。こうやって正式に聞いてくれれば答えますけど。どっかで正式に『そういう関係ではありません』みたいなことをね、公表しているわけではないので。まあまあ、そのままにしちゃっていますけど」
――(A氏とは)4年くらい交際していて、現在も進行中と聞いた。このことは事実と違う?
「違いますね、全然。それは絶対にない」
自身に降りかかった不倫疑惑を言下に否定した北野谷氏。また、本誌も疑惑の発信源になったとみられる写真を入手したが、これだけでは確かに不倫を裏づけるものではない。しかし、取材を進めると、北野谷氏の説明を鵜呑みにはできない、新たな写真や証拠が見つかったのである――。
北野谷氏は浜松市内の商業高校を卒業後、地元の観光をPRする「ミス浜北」に選ばれた。その後、携帯電話の販売員などを経て、’15年に浜松市議会議員に初当選した。
「北野谷氏は、今回の総選挙が公示される直前の1月20日まで市議を続けました。市議として、明るく、積極的に活動していた印象でしたが、眉をひそめたくなる言動もあった。市議同士の懇親会では、自民党のドンの椅子に一緒に座って、体を密着させる姿をその場にいた多くの市議に目撃されています。
’24年の総選挙の期間中には、体調不良を理由に市議会を休みながら、同じ日に立憲民主党の候補者の応援演説に行っていたことがバレて、関係各所に謝罪をして回りました」(地元紙政治部記者)
北野谷氏は、’25年2月に国民民主に入党。同年3月に、国民民主の静岡県連が、北野谷氏を7区総支部長(総選挙の候補者)に選出しているが、この直前にもトラブルを起こしていたという。
〈あー会いたい〉〈めちゃくちゃ会いたい〉
「北野谷氏は、同年1月の段階で、次の総選挙に立憲民主(当時)から出馬するため、関係者に接触していました。立憲民主側でも、北野谷氏の擁立に向けて本格的に動きだし、話は党本部まで上がっていた。ところが北野谷氏が突然、『やっぱり辞退します。国民民主から出たいんです』と言いだして、立憲民主を切り捨てたのです」(同前)
北野谷氏はこの間、結婚と出産、離婚を経験している。「北野谷」という姓は前夫の姓だといい、1児を育てながら、市議の役割を果たしてきた。
そして、’22年ごろ、若手経営者らの集まりで、相互交流や地域貢献活動を行う地元の青年会議所(JC)に加入した際に、冒頭のA氏と知り合ったとみられる。
「Aさんは塗装業を営む経営者で、JCでは理事などの要職も務めていた。Aさんの会社のホームページで、事務スタッフとして紹介されているのがAさんの妻です。HPの自己紹介欄に〈三人の母として、育児と仕事の両立に奮闘の毎日〉とありますが、HPが更新されていないようで、その後、4人目のお子さんも生まれています」(A氏の知人)
本誌が入手したのは、北野谷氏と、妻子ある身であるはずのA氏が、自撮りの要領で撮影したとみられるツーショット写真である。
「撮影時期は不明ですが、この写真は、2人で京都に旅行した際のものだと聞きました。また、Aさんは沖縄が好きで、沖縄料理を出す浜松市内の『Y』という居酒屋で、北野谷さんとよく食事をしていた。家族を沖縄旅行に連れて行ったAさんが、帰宅して間もなく、続けざまに今度は北野谷氏と沖縄に行くなんていうこともあったようです」(同前)
本誌のもとには、2人の沖縄旅行時のものとみられる写真もある。マリンスポーツを楽しんだあとなのか、ウェットスーツを着た2人は東屋風のベンチに腰かけ、北野谷氏は左手でピースサイン、A氏は、親指と小指を立てたアロハサインをした姿で写っている。
また、別途入手した北野谷氏とA氏のLINEのやり取りからは、JCでの活動を超えた2人の親密さが伝わってくる。
2人の関係が深まり始めた頃だろうか、北野谷氏が〈いやー。今日は、だいぶAくんに気持ちを動かされた一日だったよ〉〈恋愛的な気持ちも、JCへの気持ちも(笑)〉と打ち明けると、A氏が〈ふっこさんと長くいれて楽しかった〉〈恋愛は動いてくれたの?〉と尋ねる。すると、北野谷氏は〈Aくんに選んでもらえるよう、頑張るかな〉と返している(絵文字は省略。以下同)。
そして、別の日のLINEのやり取りになると、2人の思いが重なり合ってきた様子がうかがえる。〈あー会いたい〉とA氏がつぶやくと、北野谷氏は〈めちゃくちゃ会いたい〉と応じ、そろいの絵文字キャラクターを送り合うのである。
冒頭で述べたように、北野谷氏の不倫を巡るうわさは、一部の政界関係者の間で広がっていた。そのため、’25年3月時点で、次の総選挙における北野谷氏の擁立を決めた国民民主の内部でも、本人への聞き取りを進めていた。
国民民主の関係者が明かす。
「県連に対して、北野谷氏は過去の不倫を認めています。しかし、その相手はA氏ではないと説明した。県内の建築事務所代表のB氏との間で過ちがあったといい、北野谷氏は、B氏の妻に慰謝料を支払うなどして関係を清算したといいます。
このことは、党本部の榛葉賀津也幹事長(参院静岡選挙区で選出)も把握していて、『彼女は正直に言った』とむしろ評価するような口ぶりでした」
複数の国民民主関係者の証言を総合すると、北野谷氏は国民民主に対して、B氏との過去の不倫は清算したと主張する一方、A氏との関係は頑なに否定しているという。
「きちんと弁護士さんも入れて、和解を」
国民民主などの支援組織で、労働組合が加盟する連合静岡は、今回の総選挙で北野谷氏に推薦を出している。推薦にあたって、連合静岡も北野谷氏への聞き取りを行ったという。
「連合静岡には、5年前の参院補選で推薦を出した、国民民主系の山粼真之輔参院議員(当時)に不倫報道が出たトラウマがある。そのため、北野谷氏のうわさに神経質になっていたようですが、北野谷氏は『(不倫の)清算は終わっている。その後、自分に男女間の問題はない』などと説明し、『週刊誌に出てもいい。それは織り込み済みです』と終始強気で押し切ったそうです」(連合静岡関係者)
1月29日の北野谷氏への直撃では、B氏との不倫についても聞いている。
――Bさんとの不倫の話もあるのか。
「そっちはあの、事実として1回あって。それは、まあ、きちんと弁護士さんも入れて、和解をしていて」
――慰謝料を支払った?
「そうです、そうです。正式に、それはしています」
――1度は過ちがあった。
「はい。それをきちんと、榛葉幹事長にはお伝えをしたうえで、今回、そういう私でも、まあ、なんて言うんですか、公認というか、してくれることになり。はい」
――榛葉さんも、過去の不倫について理解していた。
「はい」
――玉木(雄一郎・国民民主党代表)さんも、榛葉さんも過去に女性問題を週刊誌に書かれた。国民民主は、皆さん、すねに傷が……。
「やめてください、そんな言い方するの(笑)。まあ、それでも、そういったチャンスを与えてくれるこの党には感謝していますし、はい」
――あらためて、Aさんとの間に男女関係はない?
「そうですね。後をつけてもらっても大丈夫です。はははは」
――このことは、有権者に問われてもきちんと説明できるか。
「はい」
北野谷事務所に、A氏およびB氏との関係について書面で尋ねると、以下のような回答があった。
〈北野谷や第三者のプライバシーに関わるものであり、北野谷自身の回答で第三者に迷惑がかかる可能性もありますから、ご質問にはお答えできません〉
またA氏にも、北野谷氏との関係を尋ねるため携帯電話を数回鳴らしたが、いずれも応答しなかった。
「手取りを増やす」政策を掲げ、’24年総選挙、’25年参院選と躍進が著しい国民民主。北野谷氏もそのことを意識しているようで、今回の総選挙で「比例での復活当選はある」と周囲に語っているという。
彼女が国政を担うのにふさわしいかどうか、有権者が判断することになる。
取材・文:宮下直之(ノンフィクションライター)
取材・文:宮下直之(ノンフィクションライター)

