丸川珠代氏は第一声で「裏金問題を完全スルー」するも相変わらず夫婦で崖っぷち 今回は「涙のお助けください」や「ステルス戦」は封印?
「お助けください」と訴え続けた戦いから1年3カ月。東京・渋谷で第一声に立ったのは、自民党の丸川珠代元五輪相(55)である。前回、参院から衆院へ鞍替え出馬したもののあえなく撃沈したのは、裏金問題に猛批判が吹き荒れたからだった。はたして今回はーー。
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【写真24枚】「2人で1800万円以上の不記載って……」夫婦ともに戒告処分を受けた、“丸川珠代”夫とのツーショット写真 仲むつまじく手をつなぐ様子も
前回は立民候補相手に3万票差で大敗
午後1時、渋谷のミヤシタパーク前。赤いジャケットをまとった丸川氏は颯爽と現れ、約200人集まった支援者に駆け寄り握手し始めた。表情はやる気に満ちていた。
身から出た錆とはいえ、前回は辛い戦いだった。裏金問題が発覚して8カ月後の選挙。逮捕・起訴は免れたものの、822万円の不記載は決して少なくない額だった。夫の大塚拓議員の分も合わせると、不記載は1800万円以上に及んだ。

どこへ行っても街頭演説は大荒れ。安倍昭恵さんに応援を頼み、2人で抱き合い、泣きながら「お助けください」と懇願しても有権者の怒りは収まらなかった。しまいにマスコミに事前に演説場所を教えない、“ステルス戦術”まで展開したが、立憲民主党の松尾明弘氏相手に3万票の大差をつけられる大惨敗を喫した。
つまり、丸川氏はまだ「禊が済んだ」と言えない立場なのである。応援に駆けつけた片山さつき財務大臣、鈴木大地元スポーツ庁長官に続いてマイクを握った丸川氏は裏金問題についてどう振り返るのかーー。
浪人中「一生懸命セールを探して歩いていました」
「高市早苗総理を全力で応援する、支える思いで立候補させていただきました丸川珠代でございます」
「私は456日間、無職で活動しておりましたので、物価高の厳しさは本当に人一倍身に染みて痛感しております。あまり高いものは買えなかったので、一生懸命セールを探して歩いていました。みなさんと同じように物価高を何としてもという思いで…」
「高市総理が税収の壁を178万円まで引き上げてくださいまして…どの政党が政権を取るかではありません。誰が総理大臣になるかが大事なんです! 高市早苗総理しか今日本を支える人はいない。私はそう確信しています」
高市首相の名を繰り返し連呼し、辛かった浪人時代を回顧。人気のある人に頼りながら“泣きを入れる”姿勢は前回と大きく変わっていないようだ。
その後、財政問題や安全保障問題、教育問題にも言及。「ぜひ高市早苗総理と共に強く豊かな日本を作って参りましょう! 丸川珠代はその先頭に立つことをお約束します」と締め括り、約10分間の演説は終了した。そして、支援者と必勝祈願をした後、選挙カーに乗って行ってしまった。
SNSで「報道被害」を主張
最後まで裏金問題の反省の弁や謝罪の言葉は一言たりとも出てこなかったのである。
「1年3カ月浪人生活を送ったくらいで、禊が済んだと思っているならば大間違いですね。彼女のSNSをみていると、本当に反省しているのか怪しいと思いました」
こう語るのは社会部記者である。SNSとは1月20日のXへの投稿だ。
〈本日、共同通信社政治部長より、私に関する還付金の誤報について正式な謝罪を受けました。私はこの謝罪を受け入れ、今後、本件に関して共同通信社に対して法的責任を追及することは致しません〉
丸川氏はXにこのような文言を載せると共に、共同通信から届いた「謝罪文」を添付した。謝罪文に書かれていたのは、共同が24年2月1日に配信した「丸川氏、不記載822万円『超過分は口座で保管』」という見出しの記事に訂正を行ったとする内容だ。
裏金問題が火を吹いていた最中の24年2月1日、丸川氏は自民党本部でぶら下がり取材を受け、記者団に「私どもは口座でこの資金を管理していた」と発言した。だが共同は、丸川氏がどの口座か明言していないのにもかかわらず、「資金は(自分の)口座で管理していた」と丸川氏の発言内容に(自分の)を加えて配信。その結果、822万円がプールされていた口座が、〈丸川様の個人口座であるかのような印象を読者に与えかねない表現〉をしてしまったとして、詫びたのである。
しかし、社会部記者はこう言う。
「事務所の口座であろうが、個人の口座であろうが、不記載があったことには変わりありません。しかも822万円は決して安くはない。鬼の首を取ったかのように謝罪文を見せびらかして被害者ぶる姿勢に呆れます。誤解を解きたいのであれば、まず謝罪を重ねてからでしょう」(同)
どうやら丸川氏は今回、裏金問題は終わった話にしてスルーしたいようだが、
「有権者は前回、見苦しく『お助けください』と連呼した姿を決して忘れていないのではないか。今回は6人が乱立しているし、何よりも頼みの綱だった公明票が中道に行ってしまう。埼玉9区から出る夫の大塚氏は前回敗れた中道の杉村慎治氏と一騎打ち。夫婦揃って崖っぷちの厳しい戦いになることは必至です。ちなみに丸川陣営によれば、前回批判を浴びた『ステルス戦術』は今回は封印して、演説場所はちゃんと公開するとのことです」(同)
終盤になってまた「お助けください」が出てこなければいいが…。
デイリー新潮編集部
