寝ても寝ても、疲れが取れない…それ「寒暖差疲労」かも お風呂の専門家に聞く、睡眠の質を良くする「炭酸浴」の方法とは?
眠れない。

深刻な悩みを抱えているわけでもないし、待ちに待った楽しみなイベントを翌日に控えているわけでもない。それどころか、昼間には仕事をしてほどよく体も動かして、何なら充足感すら得ているほどだ。

だから今日はぐっすり眠れそうだと思って布団に入っても、これがなぜだかロクに眠れない。寝る前のスマホにだって気をつけているのに、眠れない。

季節の変わり目、身体が冷えて寝つきがわるくなっているのかも?


そして疲れが取れないままに朝を迎える。睡眠不足だから昼間に眠くなることも。かくして日に日に疲れを溜めてゆく。いったいこれは、どういうことなのか…。

「季節の変わり目ですし、一日の中でも寒暖差が大きい。そうなると、なかなか疲れが取れないですし、体が冷えて眠れなくなるということも珍しくないですよ」

と、なんだかホッとすることを言ってくれたのは、入浴や温泉に関する医学的研究の第一人者・東京都市大学の早坂信哉教授だ。



なんでも、花王の調査によると秋から冬へと移り変わる時期に寒暖差による疲労を感じる人は実に76.8%にものぼるという。つまり、どうにも眠れずに疲れが取れないその理由。それはおそらく、季節の変わり目というお天道様のご都合によるものだったのだ。



とはいえ、そもそもどうして季節の変わり目には疲れやすくなって眠れなくなるのだろうか。早坂先生、教えてください……。

「いまの時期でいえば日に日に寒くなってくる。そうなると、寒さに対して体温が逃げないように、血管が縮こまるという現象が起こってきます。それはつまり、血流が悪くなるということ。体が正しく動いていくためには血流はとても大事なんです。全身に酸素や栄養分を運び、疲労物質の解消もしてくれる。どうしても疲れやすくなってしまいますね」

他にも、寒暖差による自律神経の乱れも影響しているという。自律神経には交感神経と副交感神経があり、急な寒さに晒されると交感神経の方が強く働いてしまう。これも血管の収縮をもたらすし、寝つきの悪さに繋がるのだとか。

「2〜3週間くらいするとだんだん体も寒さに慣れてくるんです。でもそれまではどうしても、眠れない、疲れやすいという状態が続きがちになります」



よく眠り、疲れを溜めないためには…「炭酸浴」がオススメ


ならば、どうすればいいのか。疲れるままに、眠れないままにほったらかしておくのもちょっとしんどい。疲れが溜まった状態で冬を迎えれば、ますます寒さを凌ぐのが辛くなってしまいそうである。

「そんなときにいちばん手軽な方法として、お風呂…特に『炭酸浴』がおすすめなんです」

と、明朗快活に早坂教授。なんだ、そんな簡単なことでいいんですか?

「入浴のとき、ぜひ使ってほしいのが炭酸系の入浴剤です。炭酸浴は、寒さで縮んだ血管を末端まで拡張する効果をもたらします。隅々まで体が温まるので、入浴後には手足の末端から上手に放熱して体温が下がり、深くて質の良い睡眠に繋がりやすくなりますよ。ちなみに、シュワーッと入浴剤から泡が出ているのを想像される方も多いと思いますが、実は炭酸ガスが溶け切ったお風呂のほうが、お湯に炭酸がよく溶け込んでいます。さらに皮膚から炭酸ガスが吸収されやすくなり、温熱作用が高まって血液の流れを良くしてくれますよ」



いつものお風呂にポトンと入浴剤を落として炭酸浴にするだけ。ゆっくりお湯に浸かって、入浴後はリラックス。そして体温が下がってきたら、そのままおやすみなさい。確かにスッと眠りに落ちることができそうで、翌日の体の疲労感、まったく変わってくるに違いない。

「現代人は忙しくて、なかなかゆっくりと夜の時間を過ごすことはできないと思います。でも、だからこそ入浴にはちゃんと時間を使い、睡眠や疲労回復のサポートとして入浴剤…血流を改善してくれる炭酸系のものを活用すると、特に効果が高まる。シャワーで済ますのではなく、少しでもお風呂に浸かる。せっかくお風呂に浸かるなら、炭酸浴にする。これがいちばん手軽な疲労回復法ではないでしょうか」



そもそも、身体が冷えてよく眠れないというのは「実際には血管が収縮していて熱が体の深部に籠もって末端だけが冷えている状態」なのだそう。人間は「眠る前に一度体を温めてあげて、そこからじわっと体温を下げる」ことによって、良い睡眠を取ることができるのだそう。そのために手っ取り早く、効率の良い手段が「炭酸浴」というわけだ。

具体的には、40度ほどのぬるめのお湯に肩まで浸かって約10分。就寝の1時間半ほど前には炭酸浴を済ますのがいいのだとか。



「炭酸浴で体を温めて、0.5度ほど体温を上げてあげる。汗が軽く全身に出るくらいまで温めるといいですね。お風呂の前後に食事をする人もいるでしょうが、できれば前後30分はあけたほうがいい。食事をすると血液は胃腸に集まって消化を進めます。ただ、その状態でお風呂に入ると消化が悪くなるんじゃないか、と言われています」



こうして正しい方法で炭酸浴を行い、体を温めたらあとはリラックスタイム。しかし、お風呂のあとでお酒を飲んだりゲームをしたり、またパソコンを開いて仕事のメールをチェックしたり……と、就寝前にひと仕事したいという向きもあるだろう。

しかし、早坂先生によればそうした行動は交感神経が優位になってしまうためにおすすめできないという。スムーズに眠りにつくには副交感神経優位、つまりリラックスした状態で自然と体温が下がって寝落ちする、というのが理想だからだ。同じ理由で、熱めのお湯に浸かるのも微妙なところ。かえって交感神経のスイッチが入ってしまうのだ。



「炭酸浴」の血流改善で、気持ちの良い睡眠を取り戻そう


早坂先生の研究によると、入浴の効果は単なる季節の変わり目の疲労回復に留まらないという。たとえば、夏でも毎日お風呂に浸かっている人は、認知症のリスクが26%減るのだとか。また、浴槽入浴でうつ病や要介護のリスクを減らすという研究結果もあるそう。まさに、炭酸浴を日々の習慣に取り入れることは、“ハイリターン”の健康法といっていい。



早坂先生の監修で花王が発表した「血流セルフチェックシート」。8項目のうち、3項目が当てはまる人は血流が悪くなっている可能性が高いという。

「本当のところは、1項目当てはまるだけでも注意してほしいですね。特に『末端が冷えやすいと感じる』『靴下の跡がくっきりついている』『階段よりエスカレーターを使いがち』が当てはまる人は、意識的に入浴する時間を作ると良いと思います」



中には自分はまだまだ若くて体力にも自信があるから大丈夫、なんて人もいるだろう。しかし、寿命も延びて、誰も彼もが長生きをする時代だ。

だからこそ、年齢問わずお風呂・炭酸浴によって血流の改善を。そうすることで、いつまでも元気で長生きできる、そんな体づくりに繋がるのかもしれない。まずは今日から、入浴剤を使ってゆっくり炭酸浴してみよう。そうすれば、眠れないほどに悩んでいた寝付きの悪さも、改善されるかもしれない。さあ、ぐっすりと気持ちの良い睡眠と、疲れのない元気な体を取り戻そう——。

・炭酸浴について詳しく知る/花王ヘルスケアナビ
https://www.kao.co.jp/health-care/


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