「比べられるのは仕方ない。親子なので」“偉大な父”城彰二を超えるために。世界を見据えるU-15日本代表FW秀人の覚悟
8月23日、ウェールズで開催の”The Gary Speed Tournament”に出場する U-15日本代表が千葉県内でトレーニングを行なった。
5月のクロアチア遠征から全選手が入れ替わっているのもそのためで、チームへの生き残りをかけた戦いはまだ始まったばかりでもある。
その競争に身を投じているひとりが城だ。昨年2月にU-15日本代表(現U-16日本代表)の活動にも招集されていたが、体調不良で不参加に。以降は日の丸に縁がなかっただけに、早生まれでメンバー入りの資格を有していた一学年下のチームとはいえ、今回の遠征にかける想いは強い。
「去年の初めに国内キャンプに呼ばれたんですが、体調不良で行けなかった。そのなかで今回選んでもらったのでめちゃくちゃ嬉しい」
ただ、現状ではラージグループに選ばれただけであり、メンバー争いは横一線。ストライカーである以上、明確な結果を残さなければ生き残りは難しくなる。そこは誰よりも理解しているつもりだ。
「自分はフォワードなので裏の抜け出しで勝負して、しっかりゴールを決めてチームを勝たせたい」という言葉からも、今活動への意気込みが滲み出る。
小学校6年生の時にスカウトの目に留まり、FC東京U-15むさし入りが決まった城。「強いチームでプレーしたい」という初心を忘れず、現在はU-18チームで研鑽を積んでいる。偉大な父を持つだけに比較されるケースもあるが、そこは意に介さない。
「父のことは別で考えている。比べられるのは仕方ない。親子なので(笑)。僕は超えてやろうという想いしかないし、もっと有名になってやろうという気持ちが強い」
周りに影響されず、我が道を行くスタイルは点取り屋向きの性格だろう。
だが、プレーの特徴が異なる父から学ぶ点も多いという。
「たまにYouTubeでプレーを見ていました。お父さんはセンスがあったし、ポストプレーが巧い。僕はそういうところが苦手分野なので勉強になります」
憧れのストライカーは元フランス代表のFWオリビエ・ジルー(リール)。
「ゴールを決めるためにいろんな工夫をしている。それでさらにほとんどの試合でゴールを決めているので、自分も憧れるというか、そうなりたいと思う」
15歳のストライカーはどのような成長を遂げていくのか。
「1個下の世代の代表なのでU-16代表にも選ばれていきたいし、欲を言えばもっと上のカテゴリーでやれるようにならないといけない」。
飽くなき向上心を持つ“サラブレッド”の挑戦に注目だ。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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