会見に登場した山尾志桜里氏

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 国民民主党が7月の参院選全国比例に擁立を決めた山尾(本名・菅野)志桜里元衆院議員(50)が10日、国会内で会見を実施。会見冒頭の30分で席に着くことなく、過去の不祥事について説明した。

【写真】報道陣からフラッシュを浴びせられる山尾志桜里氏

 80人近くの報道陣が集まった会議場に現れた山尾氏は、カメラマンの多量なフラッシュを浴びながら登場。司会からの説明の後、まずは「ガソリン代」問題について弁明した。山尾氏に関しては、自身の議員1期時代に「法外」なガソリン代が計上されていたことが問題になっていた。

 その点について「当時の秘書がガソリンスタンドに置いてあった(他人の)プリペイドカードの領収書を持ってきて、自分たちの経費として支払い精算を受けていた」と説明。その額は山尾氏が計算した限りで「166万円」であったことを話し、当時の秘書が不正を認めて全額支払いしたことも明かした。1期目に関しては「右も左もわからず当時は落下傘候補だった。秘書探しに四苦八苦したのは覚えている」と振り返りつつ、「その点(秘書を起用した)はひとえに自分の責任だとおわび申し上げたい」と改めて謝罪した。

 2点目には「議員パス」の不正利用について。議員には「職務遂行を目的」とし、JRを無料で利用できる特殊乗車券(通称・議員パス)を配布されている。当時の山尾氏はそのパスを自身の私的用事のために利用していたことが判明し、問題となっていた。

 この点に関しては「行き帰りで私的な用事を済ませていたのは事実です」と改めて認め、「またさらに申し訳なく思っているのは『当時の謝罪』のありようです。SNSでの情けないおわびの仕方だった。今回のように対面ではっきり謝罪するべきだった。大変後悔しております。申し訳ございませんでした」と頭を下げた。

 最後には「私生活」について回答。山尾氏に関しては、2017年に既婚男性との不倫疑惑が週刊誌などで報道されていた。その点について「8年前の自分を振り返り、自分の行動・対応が極めて未熟だったと反省しております」と話し、「8年前の自分には大変なおごりがあった」と反省の弁を述べた。また、当時関係が報道された男性については「現在は仕事・私生活で特段の交流はない」と説明した。

 説明後には改めて「現職の時の至らなさを痛感しております」と反省の弁を述べた山尾氏。「今回新たにチャンスをいただいた。もし国民の皆さまに再び託していただけるならば、全力で頑張りたいと思っております」と意気込みを述べた。

(よろず~ニュース編集部)