米国債の利払いが国防費超え──田端信太郎が語るアメリカ財政の異常事態と日本への影響

投資家の田端信太郎氏が、自身のYouTubeチャンネルの動画『【株ライブ】米金利上昇でプチ暴落？！日米ともに長期金利が重し』の中で、アメリカの財政状況に関する衝撃的な事実と、それに伴う潜在的なリスクについて警鐘を鳴らした。

動画の冒頭で田端氏は、アメリカの長期金利の上昇や20年物国債の入札不調に触れ、市場の不安定さが増している状況を指摘した。その流れで、アメリカの財政に関する「耳を疑った」情報として、「アメリカ国債の利払い費が国防費を超えた」という事実を提示した。

田端氏によれば、これは「アメリカ史上初」の事態であり、アメリカの財政の持続可能性に深刻な疑問を投げかけるものであると強調した。

田端氏は、「常識的に考えて国防費と利払いだけで（国債が）超してるってヤバいな」と危機感をあらわにし、この状況がアメリカ経済、ひいては世界経済に与える影響の大きさを懸念した。特に、最大の米国債保有国の一つである中国の動向に注目し、「中国がアメリカ国債を買わなくなるだけで、アメリカは一瞬で詰む可能性がある」「核ミサイルも銃弾一発もいらないんですよ。国債を売ればいいんですよ」と、地政学的リスクとの関連性も示唆した。

さらに田端氏は、この問題は対岸の火事ではなく、日本にとっても他人事ではないと指摘した。「デフォルトするとまでは言わないけど、ちょっとさすがに財政赤字が大きすぎるんじゃないのっていうことに関して、無視できないよね」と述べ、金利上昇が現実のものとなった場合の日本の財政への影響にも言及した。

個人としての対策については、「なるべく固定金利で借金しようかと思って、実物不動産を買おうかと思ってる」と、具体的な行動指針も明かした。