現地時間の2025年1月30日、Intelが2024年第4四半期および通年の決算を発表しました。2024年第4四半期の売上高は143億ドル(約2兆2000億円)で前年同期比7%減、年間の売上高は531億ドル(約8兆1800億円)で前年比2%減となりましたが、四半期の売上高は予想を上回り、損失も前四半期より大幅に少なくなっています。

Intel Reports Fourth-Quarter and Full-Year 2024 Financial Results :: Intel Corporation (INTC)

https://www.intc.com/news-events/press-releases/detail/1726/intel-reports-fourth-quarter-and-full-year-2024-financial



Intel cancels AI chip, talks painful past and simplified future | The Verge

https://www.theverge.com/news/603645/intel-earnings-q4-2024

Intel won't bring its Falcon Shores AI chip to market | TechCrunch

https://techcrunch.com/2025/01/30/intel-wont-bring-its-falcon-shores-ai-chip-to-market/

Intelの2024年第4四半期売上高は143億ドルで前年同期比7%減となりましたが、同四半期の損失は1億2600万ドル(約194億円)にとどまり、2024年第3四半期に計上した166億ドル(約2兆5600億円)の損失と比較して大幅に改善しました。

また、年間の売上高は531億ドルで前年比2%減となり、損失は187億5600万ドル(約2兆8900億円)となりました。

以下は、Intelの各ビジネスユニットごとの2024年第4四半期および年間の売上高が、前年同期および前年比でどれほど増減したのかを示した表です。「Client Computing Group(クライアントコンピューティンググループ部門)」と「Data Center and AI(データセンターとAI部門)」は前年同期比でそれぞれ減少し、「Network and Edge(ネットワークとエッジ部門)」のみ前年同期比10%増となり、3つの部門は前年比ではわずかに増加しました。一方、「Intel Foundry(ファウンドリ事業)」の売上高は前年同期比で13%減、前年比で7%減に落ち込んでいます。



Intelの暫定共同CEOを務めるミシェル・ジョンストン・ホルトハウス氏は、「2024年第4四半期は売上高、粗利益率、EPS(1株当たり利益)がガイダンスを上回ったため、前向きな一歩でした。製品ポートフォリオの強化と簡素化に新しく注力し、プロセスロードマップの継続的な進展と相まって、顧客のニーズにより適切に対応できるようになりました」とコメントしています。

暫定共同CEO兼最高財務責任者のデビッド・ジンズナー氏は、「昨年発表した会社の軌道を改善するためのコスト削減計画が、影響を与えています。投下資本に対するリターンの拡大と収益性の改善を維持しながら、事業全体で効率性を追求する文化を醸成しています」と述べました。

また、Intelは2025年第1四半期の見通しについて、売上高は117億〜127億ドル(約1兆8000億〜1兆9600億円)と予測しており、これは前年同期と同じかわずかに下回る数字です。これについてジンズナー氏は、「2025年第1四半期の見通しは、マクロ的な不確実性、在庫のさらなる消化、競争のダイナミクスによって拡大した季節的な弱さを反映しています」とコメントしました。

ホルトハウス氏は決算説明会において、Intelが将来的にファウンドリ事業をスピンアウトするかどうか明言しませんでしたが、「私が顧客のビジネスを獲得する必要があるのと同様に、Intelファウンドリも日々のビジネスを獲得する必要があります」と述べ、ファウンドリ事業も収益を改善しなくてはならないと示唆しました。

Intelによれば、ファウンドリ事業は2025年に極端紫外線リソグラフィ(EUV)を用いたチップの製造を増やすことで財務改善が期待されており、2027年末までに営業利益の損益分岐点を超える計画があるとのこと。なお、Intelはアメリカ政府が半導体製造企業を支援する「CHIPSおよび科学法」の大きな受益者であり、最大78億6500万ドル(約1兆2100億円)の投資を受けると報じられています。

CHIPS法に基づきIntelに最大78億6500万ドルの助成 - GIGAZINE



一方でIntelはAIチップでの競争に苦戦しており、ハイパフォーマンスコンピューティングとAIワークロード向けの次世代GPU「Falcon Shores」をキャンセルしたことも明らかになりました。ホルトハウス氏は、Falcon Shoresは市場投入せず内部のテストチップとしてのみ保持されているとして、Intelはロードマップの簡素化とリソースの集中に努めていると説明しました。