出口夏希×櫻井海音

俳優の出口夏希と櫻井海音が、WOWOW連続ドラマW-30『アオハライド Season1』(9月22日23時より放送・配信開始)に出演。出口は吉岡双葉、櫻井は馬渕洸を演じる。咲坂伊緒氏が原作の累計発行部数1300万部突破のヒット作品『アオハライド』を2シーズンで完全実写化。恋、友情、仲間、家族、蒼く切なく美しい“青春のすべて”が詰まった本格青春ラブストーリーとなっている。キャストには志田彩良、莉子、新原泰佑、宮里ソル(円神)、曽田陵介、兼近大樹(EXIT)らが出演しドラマを盛り立てる。インタビューでは、原作の名シーンの再現を追求したという撮影の舞台裏から、お互いの印象、隠れた見どころを聞いた。【取材・撮影=村上順一】

櫻井海音はおじさん気質?

――出演が決まった時の心境は?出口夏希

私は原作の漫画はもちろん、小説、映画も見ていたくらい、『アオハライド』のファンだったので、お話しをいただいてすごく嬉しかっ たです。「キャー」と事務所で叫んだのを覚えています(笑)。最初は嬉しかったのですが後になってプレッシャーをすごく感じました。櫻井海音

僕は出口さんと同い年なので、ちょうど『アオハライド』のアニメが中学校の時に周りで流行っていたので存在は知っていました。実際にお話をいただくまで、作品を見たことはなくて。今回のお話をいただいて僕が馬渕洸を演じるとわかり、プレッシャーもありましたが、それ以上に同世代と『アオハライド』を作り上げていくことの楽しみの方が強かったです。――櫻井さんは普段、恋愛青春系の作品は読んだりされますか。櫻井海音

役者のお仕事を始めてから見るようになりました。最近だと恋愛リアリティショー『あいの里』を見てキュンキュンしてました。――出口さんが最近キュンキュンしたことは?出口夏希

『アオハライド』では、兼近さん演じる田中先生と志田彩良さん演じる村尾修子のシーンはすごくドキドキしてました。いまは撮影が続いていたので、いまの私の中での癒しが美味しいお寿司を食べに行くことなんです。プリプリのお寿司を見てキュンキュンしています(笑)。――お2人は同年代、すぐ打ち解けられました?出口夏希

飾らない方だったので、自分の感情を出せるくらいまでにはなったかもしれないです(笑)。――櫻井さん、それは現場で感じていましたか?櫻井海音

そうですね。圧倒的に 2人の撮影シーンが多かったので、必然的に会話も多くて、なんとなく感じていました。出口夏希

櫻井さんが積極的に話しかけてくださって。櫻井海音

最初は同世代が集まってると言っても僕は若干人見知りする方ではあるし、探り探りだったのですが、お昼休憩に出口さんが 1人でいたのを見て「こっち来ないの?」って。出口夏希

同世代の人とこんなに一緒にいることがなかったので、最初の頃はなかなか慣れなくて。――櫻井さんはキャストに積極的に話しかけようという意識はあった?櫻井海音

監督やプロデューサーさんからも、「同世代で作り上げていく空気感を『アオハライド』の世界観にそのまま投影させたいから、みんなとなるべく仲良くなってもらいたい」と聞きました。僕1人の衣裳合わせの時に小湊役の新原(泰佑)くんとSeason2で登場する“ある方”がいるのですが、自分たちの衣裳合わせの日ではないにも関わらず来てくれました。監督と話したりしながら関係性を深めていきました。――いま衣裳のお話しがでましたが、制服を着る時に意識されたことはありますか。出口夏希

私は気持ち的には高校生で止まっていると思っています。制服を今の年齢になって着るのは恥ずかしいと話す人もいるのですが、私は等身大、まだ現役だと思って着ています(笑)。櫻井海音

僕はちょっとおじさん気質なところがあって、役の年齢も20代後半を演じることもあるので、「制服、まだいけるか?」と思う時もあります。僕は幼稚園から高校まで私服だったので、プライベートで制服は着たことがなくて。お芝居でしか制服を着ることがないので、自分でも見慣れていない制服にいまだに憧れがあります。――おじさん気質はどういうところに?櫻井海音

年下の方達と一緒にお仕事することもあって、そういう時にすごくおじさん扱いされて(笑)。そのおじさんと言われる所以は、スマホのフリック入力ができないことなんです。 そして、作品の撮影に入るときに共演者の方のプロフィールを知りたいので調べるのですが、それを僕はウィキペディアで調べていて。そうしたら、「今の時代はインスタですよ」と言われて、それはちょっとショックでした(笑)。出口夏希

櫻井さん、テンションはおそらく高いと思うのですが、楽しんでいるけどどこか落ち着いていて、私はその雰囲気が大人っぽいなと思っていました。

原作ファンの人たちにがっかりされないように

――先ほどプレッシャーもあったとのことですが、どのようなプレッシャーがありましたか。櫻井海音

ビジュアルで原作に勝つのは難しいですよね。でも、そこを目指してビジュアルを作っていかなければいけない。原作ファンの人たちにがっかりされないようなビジュアルが必要というのは、一番大きな壁だったと思います。出口夏希

原作から伝わってくるドキドキ感を実写で表現できるかすごく不安でした。そこが私の中で一番のプレッシャーになっていました。――お2人で話し合って工夫したシーンだったり、印象に残っているシーンはありますか。出口夏希

監督は“近さ”に対するこだわりがありました。監督から指示をいただきながら演じていたのですが、洸をポコポコ叩くシーンは苦戦しました。ちょっと角度や強さが違うだけでいい感じにならなくて。何回も叩いてしまったのを覚えています。櫻井海音

ちょっと痛かったです(笑)。出口夏希

力がちょっと強すぎたみたいな(笑)。――監督は強く叩いてほしいみたいな?櫻井海音

そうだったと思います。双葉の気持ちを見せるシーンなので、僕は「どれだけ強く叩いてもいいよ」と出口さんに伝えました。

――櫻井さんがドキドキしたシーンは?櫻井海音

いろいろありますが電車のシーンかな?

風とか大変でした。出口夏希

大きな扇風機で、下から風を送ってもらってね。――原作から役作りをする上でヒントを得た部分はありますか。出口夏希

ビジュアルですかね。髪型だとレイヤーが入っていてそれに合わせて髪を切って前髪も作ったり髪を染めたり見た目を原作に寄せていきました。外見を変えたことで少しでも役に近づける感じがしました。櫻井海音

僕は原作で言うと、電子書籍で全巻購入してそれを参考にしていました。原作の該当するシーンを撮影前に確認して、洸がどういった立ち方、座り方をしているのか、ポケットに手を入れているのか入れていないのか、もし入れていたらそれは右手か左手かなどを確認してから撮影に臨んでいました。外見で言うと僕は人生初のパーマをかけました。そして髪を伸ばしていたんですけど、襟足の長さが足りなかったときは、エクステでちょっと足しました。でも、撮影期間中に伸びたので、最終的にはエクステは必要なくなりました。出口夏希

ちょこちょこ携帯を見て確認していたイメージはすごくあります。櫻井海音

ちょっとした日常シーンでもなるべく原作に近づけたいと思ったので。

2人が思う“隠れ見どころ”とは?

――初見だと見逃してしまいそうな隠れた見どころは?櫻井海音

文化祭でバンドの演奏シーンがあるのですが、“ある部分”に注目していただきたいです。エンドロールのクレジットも含めて!、これは隠れた見どころだと思います。

もう一つ、ストーリーに皆さんは注目すると思うのですが、綺麗な映像も見どころです。学園ものでは教室のシーンなど夜でも外からライティングをして昼間みたいにして撮影することもあるのですが、今回は自然光を活かして撮影しました。細かいこだわりが詰まっているので、皆さんに伝わればいいなと思います。出口夏希

私も映像の綺麗さと光は隠れた見どころだと思います。撮影中もいろいろな道具を使って光を入れたり、光だけでも思わずときめくような、どこを切り取っても青春という映像になっていると思います。キャストだけでは出せない世界観が確実にありました。――光といえば、朝日のシーンは印象的でした。出口夏希

朝日をみんなで見るシーンは、時間との勝負で大変だったのを覚えています。その甲斐もあり、私はあのシーンがすごく大好きなんです。――スタッフさんのこだわりが随所に感じられる撮影だったんですね。櫻井海音

このチームだったからこそ今の『アオハライド』が撮れたと思います。監督とも2人でご飯にいったり、とても仲良くさせていただいています。――監督とは話が合って。櫻井海音

監督とは、現場で一緒にいる時も常にコミュニケーションを取りながらやっていました。監督自身も僕くらいの年齢の役者とここまで仲良くなれたことはなかったと仰っていました。――今回の撮影を通して気づきや発見はありましたか。出口夏希

まだまだ足りない部分が沢山あるということを痛感しました。反省点がいっぱいありました。お芝居の部分が一番なんですけど正直、けっこう自信をなくしてしまって。櫻井海音

いやいや、演技すごく良かったよ!出口夏希

ありがとう!

でも、もっと頑張らなければと思いました。――櫻井さんの発見は?櫻井海音

いろいろな人の気持ちになって考えてみるということです。僕は今回の撮影で助監督やカメラマン、照明など撮影のお手伝いをさせていただきました。実は僕がカチンコを打たせてもらったシーンもあるんです。出口夏希

櫻井さん、とにかく現場が大好きなんです。櫻井さんの撮影はお昼からなのに朝から現場に入っていたり。櫻井海音

お芝居をしているだけでは感じ取れない部分、つまりキャスト以外の人がドラマ作品に対してどんな思いを抱いているのか、どういうシーンを撮りたいのかを知りたくて。 撮影現場からそういうことを経験させていただいたので、少しは養うことができたと思います。いろいろな人の気持ち、立場になって物事を見るというのはすごく大事だなとこの現場で気づきました。すごく良い経験になりましたし、このチームでだからこそできたことだと思います。(おわり)【衣装協力】・AKANE UTSUNOMIYA・ph7+・PLUS VENDOME・plus RECORD・ココシュニック オンキッチュ 【スタイリスト】道端

亜未作品情報連続ドラマW-30「アオハライド

Season1」(全8話):9月22日(金)23:00よりWOWOWで放送・配信TVerで最新話見逃し配信/初回放送後、WOWOWオンデマンドで全8話一挙配信原作:咲坂伊緒「アオハライド」(集英社マーガレットコミックス刊)監督:木村真人、松田祐輔(Season1 第5・7話)脚本:桑村さや香音楽:横山克出演:出口夏希

櫻井海音

志田彩良

莉子

新原泰佑

宮里ソル(円神)/堀内敬子

野間口徹

曽田陵介

兼近大樹(EXIT)プロデューサー:小林祐介、橋本芙美、関本純一制作プロダクション:共同テレビジョン製作著作:WOWOW