そこで思い切って新卒採用を始め、商品を本当に愛する社員教育に力を入れてから徐々に業績は回復(現正社員数は115名)。また、社長自らが出版した本のベストセラーを機に、1991年赤字脱出となった。

 経営が苦しい時期になぜ商売を辞めなかったのか?当時社長は「環境に良いものを選びたい人や、肌荒れで悩んでいる人で買ってくれる人を増やす。もしこの商売を止めてしまったらその人たちが困ってしまう」と語ったという。


時代が追いつきV字回復

 SDGsが普及し消費者側の環境意識の高まりを受け、昭和時代から環境配慮を行っていた同社の業績はV字回復。口に入っても問題ないことから、ペットのシャンプーとしての利用者が最近増えているという。

 コロナ禍も一つの転機であり、売上は2019年比で現在1.4倍増。医療従事者は感染対策で一日30~40回手を洗わなければならず、手荒れが問題となっていた。そこで、価格が高くても同社の石鹸は全く手が荒れないことから売れている。医療機関からの引き合いが増えたことで、BtoCビジネスから転換して、現在8割がBtoBの経営となった。

 今後の経営について、「世界での販売は8~9カ国に留まっているため今後販路拡大を図る。会社の過去の歴史を忘れずに、『健康な体ときれいな水を守る』という理念を死守する」(同氏)

 今後のグローバルでの事業拡大化に、三代目社長・森田隼人氏の手腕が試される。