FC東京が繰り返しチャンスを作った攻撃の形。今季のポジショナルプレーは視界良好
Question
小泉慶にボールを預けたあと、FC東京はどのようにして崩したか?
Jリーグ第1節、FC東京対浦和レッズが行なわれ、ホームのFC東京が2−0で勝利。開幕戦をクリーンシートの快勝で飾った。
前半、相手の強度の高いプレッシングに苦戦するFC東京は、浦和の守備を思うように崩しきれず。互いに枠内シュート1本で前半を折り返した。後半頭からFC東京は東慶悟に変わって安部柊斗を投入。1アンカーからダブルボランチに変更し、トップ下に安部を置くことで流れが変わる。
すると、66分に左サイドの崩しからオウンゴールを誘発してFC東京が先制する。さらに74分にスローインの流れから渡邊凌磨が決めて2−0と突き放す。その後もFC東京は浦和に枠内シュートを許さずにゲームをクローズし、2−0の勝利となった。
今回はFC東京の先制のシーンを取り上げる。
66分、自陣リスタートの流れからFC東京がボールをつなぎ、アダイウトンが中央でパスを受け、伊藤敦樹が寄せてきたところを小泉慶にボールを渡した。

小泉慶がボールを受けた場面で、FC東京はどのように相手を崩したか
前に安部、ライン際にバングーナガンデ佳史扶がいる次の場面で、FC東京はどのようにして崩していったか、というのがQuestionである。
Answer
外に展開して相手を釣り出し、安部がポケットを取ってサイドをえぐった
FC東京は、後半頭から安部がトップ下に入ったことで、中間ポジションでうまく起点を作ったり、サイドや前線で起点ができた時に裏へ抜けたりと、攻撃がうまく機能するようになった。

外への展開で相手SBを釣り出し、安部がポケットに入ってクロス。これがオウンゴールにつながった
このシーンでも安部は松崎快の背後に立ち、浦和が捕まえづらいポジションを取っている。ここで生きるのがワイドに張ったバングーナガンデだ。小泉慶からライン際のバングーナガンデにパスを通したことで、サイドバックの酒井宏樹を釣り出すことができた。
ここでハーフスペースが空くと、安部は素早く反応してポケットへ走り込む。この時、アレクサンダー・ショルツはディエゴ・オリベイラがいるため簡単に中央を空けられない。
背後を取られて遅れた松崎が対応するしかなく、安部は綺麗に抜け出した。さらに安部は、遅れてスライディングしてくる松崎を切り返しでかわしクロス。これが小泉佳穂に当たってオウンゴールとなった。
FC東京がバングーナガンデで幅、安部で深さを取る鮮やかなコンビネーションで浦和の右サイドを崩した場面だった。
FC東京はこれだけではなく、何度か同じような形からチャンスを作っており、アルベル・プッチ・オルトネダ監督が目指すサッカーの形が垣間見えるシーンでもあった。次節、柏レイソル戦でもFC東京の崩しの形が見えるか、期待したい。
